日本初…“個人”で大作映画『宝島』に出資できる! 少額から映画製作に参加できる「計り知れないロマン」の仕組み
「もともと原作の小説を読んでいて、かなりハマっていたんです。小説を片手に、舞台になっている沖縄のコザまで行くくらいには。だからこの話を知ったときは、もうほとんど悩みませんでした。映画の制作に憧れみたいなのもありましたが、いちばんは好きな原作小説の映画化だったから、ですね」

個人投資家の垂石さんは、顔をほころばせながら話す。その“作品”とは、9月19日に公開される映画『宝島』。アメリカ統治下の沖縄を舞台にした真藤順丈の小説が原作で、妻夫木聡が主演を務める。今年下半期を代表する“大作”として前評判も上々だという。

そして、そんな作品の映画化に、垂石さんは“出資者”として関わっているのだ。


投資家の垂石さん(左)、宮本さん(右)にはオンラインでお話を伺った

「映画が公開されて興行成績が上がっていくと…」


広く公開される一般的な映画では複数の企業が出資する製作委員会を設け、それによって製作費や宣伝費などを確保することが多い。そこに個人投資家が入り込むことは通常なく、個人が映画に出資するなど、途方もない財産を持つ大金持ちか、身銭を切って自分の作品を作らんとする自主映画制作者くらいなものだ。なのに、なぜ——。

答えはフィリップ証券が売り出している映画デジタル証券だ。同社の永堀真代表取締役社長が説明してくれた。

「製作委員会に法人が出資しているところの一部の枠を私たちが間接的に頂いて、それを投資家様にデジタル証券として販売させてもらうという形です。映画が公開されて興行成績が上がっていくと、それに従って投資家さんの分配金も多くなる、ということですね」

フィリップ証券・永堀真社長

映画の製作に伴う収入は興行収入だけでなく、動画配信サイトでの配信やDVDなどの販売、また海外展開された際の収入も含まれる。もちろん、そんなふうにウマくいくばかりとは限らない。が、少なくとも“下半期を代表する邦画”という前評判の中にあっては、だいぶ手堅そうではある。『宝島』のデジタル証券は1口10万円から、だ。

「今回の『宝島』が映画デジタル証券としては、少なくとも日本では最初の例になると思います。これがうまくいけば、第二弾、第三弾と発展させていければ良いなとは思っています」

永堀社長は力を込める。そして、もうひとつ永堀社長が熱っぽく語ってくれたのが、このデジタル証券に付帯する“投資家特典”の数々だ。

撮影見学やプロデューサーと会話…「特典だけでも充分に満足感がある」


試写会や出資者を対象とした特別イベントへの参加、関係者しか手に入れることのできない脚本やプレスキット、宣伝用ポスターなどのプレゼント。どれもこれも映画好きなら垂涎モノの特典ばかり。これが、多くの個人投資家たちを出資へと駆り立てるカギになっている。

10口以上の出資者に配布される台本(左)とプレスキット(右)

たとえば、冒頭に登場した垂石さんもそのひとり。出資してから約1年、イベントに積極的に参加して、特典を堪能し尽くしている。

「1口10万円という金額は、いろいろと体験してくると改めてそこまで大きい金額ではないな、と。元本保証がないこともわかっていますし、どれくらい分配されるかを期待していないわけではありません。でも、やっぱりそこは……。監督さんやプロデューサーさんが参加するようなイベントにも参加させてもらいましたし、そこで話を聞かせてもらって、たくさんの人に『宝島』を観てもらいたいという気持ちも高まっています」

と、垂石さん。同じく個人投資家の宮本さんもまた、「特典だけでも充分に満足感がある」と笑顔を見せる。

「撮影見学をさせてもらったり、イベントに参加したり。プロデューサーさんもサービス精神旺盛でして、本当にいろいろとじっくり話をすることができました。最初から我々個人投資家も製作委員会の一員ですよ、というスタンスで接してくれて、出資してくれたからには一緒に宣伝活動をしましょう、と」


宮本さん(右)は製作陣に母校も紹介したそう

米統治下の沖縄を舞台にした、社会的メッセージの強い作品でもある『宝島』。それもあって、宣伝活動の一環として全国の学校で米統治下の沖縄を実際に体験した出演俳優から学ぶ「沖縄平和学習プログラム」なども行っている。その話を聞いた宮本さんは母校を紹介し、実際にイベントの開催につなげたという。もちろん垂石さんもこの学習プログラムを実現させた一人である。

こうして出資者ひとりひとりが、ただ分配金を待つだけでなく、映画の“当事者”として動くこと。これが作品そのものにとってもメリットを生み出す……。永堀社長が映画デジタル証券を手がけようと考えた大きな理由のひとつでもある。

「話のきっかけは、映画制作会社の代表と話していて、私のアイデアに共感してもらったことなんです。個人的に映画が大好きで、ずっと証券会社で働いてきましたが、人生のどこかで映画に携わりたいという思いも捨てきれなくて……。このデジタル証券ならば、ひとつの作品に共感した人がそれを応援する、参加する気持ちで出資する。そういう世界になれば素晴らしい、と」


実際に『宝島』に出資した垂石さんも宮本さんも、まさに永堀社長の“思い”のとおりといっていい。原作への愛故に出資を決めた垂石さん。宮本さんも、次のような思いがあった。

「最初に日経新聞でこの映画デジタル証券のことを知ったんです。で、個人的に以前から映画に個人が出資できるような世界が来ればいいな、と思っていたこともあって。それが実現したような金融商品が出ているならば、じゃあ自分が出資せずに誰がする、といった感じでしたね。おカネがどれだけ戻ってくるかということよりも、どういう特典があるかを見て、それで最終的に決めました」

「ようやく個人が映画に出資できる仕組みができた。それがすごくうれしかった」


個人で映画に出資する——。宮本さんと同じような思いを抱き、かつて証券会社や映画配給会社などに企画を持ち込んだこともあるという投資家が、遠藤さんだ。遠藤さんは言う。

「そのときは諦めたんですが、もう30年も前のことになります。それが実現した、ようやく個人が映画に出資できる仕組みができた。それがすごくうれしかった」

遠藤さん

遠藤さんも宮本さんや垂石さんと同様に、撮影見学に参加するなど特典を積極的に堪能している。好きな作品、好きな映画に出資して参加することへの精神的充足感も認めている。

「現時点でも充分に満足感はありますよ。特典内容もすごく楽しませていただいています。ただ、最終的なところでは分配金は重要ですよね。だからこそ自分の行動で少しでもヒットの力になれれば、という。周囲の人に話しても面白がられますよね。『映画に出資してるんだけど、ぜひ観てほしい』と話すと。それもまた、このデジタル証券の魅力のひとつかもしれません」

映画『宝島』がヒットすれば、とうぜん分配金も充実したものになり、今後の発展可能性も広がってゆく。投資家たちの満足度が高まることも間違いない。同様のデジタル証券がこれからも販売され、定着してゆくことも考えられる。

遠藤さんは、「運営主体がどこにあるかを確認することも大事」と注意を忘れない。

「今回はフィリップ証券だから安心して投資することができた。マネする人がこれから出てくるかもしれないですが、どこがやっているかを確認し、ちゃんと連絡を取って間違いないと確信することも大切だと思います」

日本橋兜町にあるフィリップ証券外観

今回はほとんど迷わずに出資したという宮本さんも、「次の機会があったら、今度は作品の内容などをもっとしっかり吟味することになると思う」と話してくれた。ただ、いずれにしても『宝島』は試金石であるということは間違いない。これを受けて、映画デジタル証券はどのように発展していくのか。永堀社長が見据える未来を聞いた。

「双方向、というのは魅力だと思います。こういう特典があったら、こういうことができたら、と投資家さんに教えていただき、ご提案いただく。それを受けてこちらからもじゃあこういうことをやったらいいんじゃないか、と。そうやってやりとりをしていければ、もっと魅力的な商品になると思います」

『宝島』では出資の募集を開始したのが公開の約1年前。すでに作品の概要などは明らかになっていた。ただ、これが成功裡に終われば、まだ構想段階の作品に出資する商品の設定も考えられる。さらに実写映画だけでなくアニメ映画、またドラマや音楽イベントなどもデジタル証券の対象としては魅力的だ。投資家は出資することで“当事者”になり、作品やイベントの成功に力を注ぐ。“推し活”の新たな形として定着する未来があるのかもしれない。

映画には「計り知れないロマン」がある?


と、夢の膨らむフィリップ証券の映画デジタル証券。しかし、夢を現実にするもしないも『宝島』が命運を握る。公開を目前に、投資家たちは何を思うのか。

「いろんな情報が気になりますよね。『国宝』が大ヒットしたとか、そういう話を聞くとちょっと安心したり。『宝島』も3時間超えの長編ですから、『国宝』があれだけの興行収入なら『宝島』も、みたいに(笑)。私は試写を見ていないので、公開初日。見終わったら他のお客さんの表情、見ちゃうと思います。楽しんでくれたかな、と。公開が心配というよりは、ワクワクしています。文化祭の出し物をみんなでするような、そんな感じに近いかな」(宮本さん)

「ドキドキしますね。これまで特典を満喫させてもらいましたが、あとは無事に公開されるか、ヒットするか。テレビとかを見ていても、何かニュースが出るんじゃないかと気になってしまいます(笑)」(遠藤さん)

遠藤さんと『宝島』ポスター

永堀社長によれば、公開後の展開によって出資者のためのイベントを開催することも検討しているという。海外の映画祭に選ばれたら、出資者たちで現地に駆けつけて……なんてことも夢ではない。やはり、映画には計り知れないロマンがある、ということなのか。

何はなくとも『宝島』の無事の公開と大ヒットを願う出資者たち。ならば、作品の出来栄えは――。原作好きで試写会にも参加したという出資者・垂石さんに教えてもらった。

「原作は文庫でも上下2巻。それを映画にするというと、どうなのかなと最初は思ったんです。でも3時間の大作に仕上げたということで、これは期待できるぞ、と。投資家特典の試写や全国キャラバンの先行上映で何回か観ましたが、観ればみるほどいい作品ですよ。米統治下の沖縄というテーマは難しいと思うんですが、映像の作り込みもスゴいですし、出演者さんも戦後の沖縄の苦労とか悲しみ、怒りとかそういった感情を素晴らしく表現してくださって……」

実際に『宝島』がどれほどの名作なのか。それは公開日を待っていただくとして、まだ今のうちにできること。それは『宝島』デジタル証券の購入だ。まだまだ彼ら出資者の抱くワクワクに、加わることができる。日本で初めての映画デジタル証券への個人出資。その第1号という名誉を手にするチャンスは、まだまだ残っている。

・日本初!映画『宝島』デジタル証券/フィリップ証券

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