キャンピングトレーラーYouTuberが語る『定住しない豊かさ』下道で300kmを走る理由

人気キャンピングトレーラーYouTuber・ばも氏が、自身のチャンネルで「キャンピングカーで下道300km走る理由-人間の原点に帰ることが出来る。車中泊の本質的な魅力」と題した動画を公開した。動画は、夜中の1時半に家族5人でトレーラーを引っ張りながら日本海を目指す場面からスタート。ばも氏は「目的地は道の駅でカニを飼うことだけ」とし、行き先や予定を細かく決めず“その場の流れ”に身を任せる旅のスタイルについて語った。

ばも氏は「最近の生活は何でもかんでも目的地や明日の予定が決まっていて、それが安心・安全と考えがちだが、本来の人間の生活は実はそうではなかったんじゃないか」と独自の持論を展開。さらに「人間は定住する生き物じゃないし、何かを所有する生き物じゃないんじゃないかな」と語り、現代社会と狩猟採集時代とを比較。狩猟採集の人々は「自分のものという概念がなく、その日に得たものはその日に消費する」という点に着目し、“心の豊かさ”や“生きている価値”は、定住や所有から外れた生活の中にこそ見出せるのではないかと主張した。

また、ばも氏はキャンピングトレーラーの旅について「ただ走るだけで冒険になる」と、その難しさと楽しさ、予想外の出来事にも“身をもって体験し、それを皆さんに伝えていきたい”思いを明かした。「高速道路じゃなくて、あえて下道を選ぶ。予定通りに進めなくても、現代だからこそ体験できる自由の旅」と力説し、型にはまらない行動の大切さを強調している。

動画の終盤では、「やっぱりキャンピングカーやトレーラー、アウトドアや車中泊って、周囲にやっている人が少なくて不安が多い。その不安を共有できるコミュニティを作っているので良かったら覗いてほしい」と、視聴者にも旅の魅力とコミュニティに参加する楽しさを呼びかけて締めくくった。