包皮炎って?どのような症状に使える?


包皮炎(ほうひえん) とは、陰茎の包皮(皮膚の外側の部分)や亀頭に炎症が起こる疾患のことです。

主に細菌やカンジダ(真菌、カビの一種)の感染が原因となることが多く、不適切な洗浄や皮膚の傷、免疫の低下などが誘因となります。

包皮炎の症状は、炎症の程度や原因によって異なりますが、一般的には以下のようなものが見られます。

・かゆみやヒリヒリ感:包皮や亀頭に軽い炎症が起き、かゆみや違和感を覚えることがあります。
・赤みや腫れ:炎症が進行すると、包皮が赤く腫れたり、熱感を伴うこともあります。
・痛みや違和感:排尿時や触れた際に痛みを感じることがあります。
・分泌物(膿や白いカス):感染が進行すると、膿や白いカスが付着することがあります。
・悪臭:炎症によって分泌物が増えると、臭いが強くなることもあります。


包皮炎に効く市販薬は市販で買える?処方薬との違い
包皮炎に対する治療薬は、市販薬と医師の処方が必要な処方薬に分かれます。 どちらが適しているかは、症状の程度や原因によって異なります。

【市販薬で治療できるケース】
市販薬は、軽度の包皮炎や初期症状の改善に役立ちます。以下のような症状がある場合は、市販薬での対応が可能です。

・かゆみや軽度の赤みがある
・違和感があるが、痛みが強くない
・排尿に問題がない
・分泌物が少なく、臭いが強くない

市販薬には、抗菌成分、抗真菌成分、抗炎症成分が含まれた軟膏やクリームがあり、炎症や感染を抑える効果が期待できます。

【処方薬との違い】
一方で、亀頭包皮炎など重症化しやすい場合や症状が進行している場合、市販薬では十分な効果が得られないケースでは、医師の診察を受け、処方薬を使用することが推奨されます。処方薬は、市販薬よりも強力な抗生物質や抗真菌薬を含むことが多く、より確実な治療効果が期待できます。

・痛みや腫れが強く、悪化している
・膿が出る、悪臭がある
・発熱や全身の倦怠感を伴う
・繰り返し発症している
糖尿病や免疫低下などの基礎疾患がある


【症状別】包皮炎に効く市販薬の選び方




包皮炎の症状は、かゆみ・赤み・腫れ・痛み・膿や分泌物の増加 などさまざまです。そのため、症状に合わせて適切な市販薬を選ぶことが重要です。

市販薬には、抗菌作用のあるもの、抗真菌作用のあるもの、抗炎症作用のあるもの など、成分によって効果が異なります。本章では、症状に応じた適切な市販薬の選び方について解説します。

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軽度のかゆみ・赤みがある方には【抗菌・殺菌】成分配合の外用薬
初期の包皮炎で、軽度のかゆみや赤みが気になる場合は、抗菌・殺菌成分を含む外用薬が適しています。

包皮炎は主に細菌感染が原因です。抗菌成分や殺菌成分により細菌の増殖を防ぐ効果が期待できます。

軽い刺激やかゆみがある場合は、クリームなどの低刺激タイプの塗り薬を選ぶとよいでしょう。


腫れや痛みがある方には【抗菌・ステロイド】成分配合の外用薬
炎症が進行して腫れや痛みがある場合は、ステロイド成分を含む外用薬がおすすめです。ただし、強いステロイド(strong:リンデロン、ベタメタゾン吉草酸エステルなど)の使用や、長期間の使用は症状を悪化させる恐れがあるため、短期間の使用にとどめましょう。

細菌や真菌の感染により包皮炎が引き起こされます。ステロイドの使用で悪化すると思われがちですが、腫れや痛みなどの炎症症状が強い場合は、並行して炎症症状を鎮める必要があり、ステロイドなどの抗炎症薬の併用が適しています。


膿や分泌物の症状が軽い方には【抗真菌】成分配合の外用薬
包皮炎の主な原因は細菌感染ですが、膿や分泌物がある場合は、抗真菌成分も含む外用薬を使用すると効果的です。

ただし、市販薬で対処できるのは症状が軽い場合のみです。
臭いが強かったり、痛みが強い場合は早めに受診しましょう。