アニメ【黒執事 -緑の魔女編-】まるで『八つ墓村』?釘宮理恵と小林親弘が楽しく収録!
――『黒執事』への出演が決まったときのお気持ちからお聞かせください。
小林 『寄宿学校編』のときからオーディションを受けさせていただいたので、原作コミックを読んでいました。今回の『緑の魔女編』は『寄宿学校編』と、また全然毛色が違った、こちらもメチャメチャ面白いお話だったので、「決まったよ」と言われたときは嬉しかったですね(笑)
釘宮 私もマネージャーさんがすごく嬉しそうにしていたので、なんかすごくいい作品でいい役なんだろうなと思って。出演が決まったときは「わーい」と思いました(笑)
――『黒執事』という作品はご存じだったのでしょうか?
小林 オーディションを受ける前までは、漠然と『黒執事』といったタイトルと「ものすごく人気だよ」って噂と、「小野(大輔)さんと(坂本)真綾さんが出演されているよ」っていうことぐらいしか知らなかったんです。なので最初は「執事が耽美な世界を……」みたいなお話だと思っていました。
釘宮 わかる。私も完全にそう思ってた。
小林 でも実際はサスペンスチックな謎解き要素やアクションのある活劇系のお話の中に、耽美さだったり、上品さだったりが詰め込まれた内容で。そこは最初の印象と全然違っていました。
釘宮 『黒執事』は、私のキャリアとほぼ同じ作品なんですが、なぜかこれまで全く触れたことがなかったんです。そんな長く続いて愛されている作品に、まさか自分が関われるようになるとは思ってなくて。お互い長くやっているもの同士が接点を持つこともあるんだなって、不思議なご縁を感じています。
――小野さんは新キャラクターのキャストとして、おふたりの名前を見事当てていました。
小林 それは聞いていました(笑)。「もうこれくぎみー(釘宮)だろう」って。
釘宮 ほんと? 全然知らなかった。嬉しい。すごいですね、やっぱ長年やっていると勘が冴え渡るんですかね。
――台本や資料読んだときに感じた『緑の魔女編』も印象についてお聞かせください。
小林 この『緑の魔女編』の印象ですが、例えて言うなら『八つ墓村』というか(笑)
釘宮 すごいとこ持ってきたね。『ホームズ』とかじゃないんだ(笑)
小林 漠然と「鬼がおるぞ、この村には」みたいな感じがしていて。
釘宮 あー、確かに。
小林 人を相手するのではなく呪いと戦うみたいな、そういう謎解きのスタイルといった印象がありました。物語の展開も予想外の着地点になっていたりして、謎が少しずつ解かれていく感じはとても気持ち良かったです。
釘宮 すごく練り込まれたストーリーになっていて、ワクワクするようなワードやシチュエーションが満載だったりするんですよ。不気味に展開されていく謎を、セバスチャンとシエルが視聴者目線を交えながら解き明かしていってくれる推理要素がすごく楽しかったりしました。その裏でサリヴァンも知らないとてつもない出来事が進行していたりもしていて。何重構造にもなっている深みのある物語の展開が本当に衝撃的で、毎回楽しく収録させてもらっています。
駒田航さんにドイツ語の意味までレクチャーしてもらって収録にチャレンジ
――それぞれ演じられているキャラクターについてお聞かせください。
小林 ヴォルフラムはセバスチャンとシエルが不可解な死亡事件の調査に訪れたドイツにある魔女の村”狼の谷(ヴォルフス・シュルト)”の領主サリヴァンに仕える執事になります。ガードマンみたいにガタイがすごく良くて、資料を見た段階ではあんまり執事っぽくない印象がありました。見た通りの感じの不器用な人でしたね(笑)
釘宮 ヴォルフラムはアフレコで第一声を聞いたときからものすごくヴォルフラムでした(笑)。100パーセントの注意力を持ってサリヴァンを見守っているだけじゃなくて、包み込んでくれているような愛情みたいなものを時折見せてくれるんです。そんないい人オーラあふれる彼の素朴な優しい気持ちを感じながら、ふたりの掛け合いはやらせてもらいました。
――サリヴァンについてはいかがでしたか?
釘宮 いろいろな要素が多いキャラクターなので「どう演じようかな」と思ってはいました。でも最初の収録のときに「もう少し大人っぽく作ってください」というディレクションをいただきましたので、実年齢はものすごく幼いけれども、周囲の空気をすごく読んで希望とか夢とかを自分の胸の内に押し込める技術に長けている女の子として演じています。セバスチャンやシエルと出会うことで、子供らしい素直な気持ちの発露を爆発させたりといったシーンもあったりして、そうしたギャップについては演じ甲斐を感じています。
小林 (釘宮)理恵さんのお芝居にはすごく引っ張ってもらっています。声は幼くても大人びた芯の部分があるサリヴァンとして、ヴォルフラムと掛け合いをしてくれるので、僕はひたすらそれに乗っからせてもらっているような感覚でした。
――演じていて難しかったところなどありましたらお聞かせください。
釘宮 けっこう細やかにディレクションしていただきまして。例えば「ビックリマークひとつじゃなくて、ふたつね」とか、「そこは”……”って書いてあるけど、もう”……”ではない”。”な感じで」とか。
小林 あー、ありましたね。
釘宮 そういう微調整を監督はじめ音響スタッフさんたちがしてくださるので、そこに細かく合わせていくのは難しかったです。
――ドイツ語でのセリフも大変だったとお聞きしています。
小林 原作コミックを読んでいて「ドイツ語はどうするの?」と思っていたんですが、いざ収録の前にドイツ語の資料が届くのを見て「あ、やるんだ」と(笑)。
「漫画でドイツ語になっていたところは、全部やるのかな」と思って戦々恐々というかドキドキしてたんです。でも実際蓋を開けてみたらドイツ語のセリフはそこまで多くはなかったので、ちょっと安心しました。
――そんなドイツ語の指導は駒田航さんが担当されたと聞いています。
小林 そうですね。同じ声優ということもあって、セリフのどこに気持ちを乗せればいいのかみたいなところまで、すごく丁寧に教えていただきました。僕の場合は、マイク横に立った駒田さんのドイツ語に合わせて、オウム返しのようにセリフを言ってOKをもらうスタイルで録っていった感じでしたね。
釘宮 私も同じようにオウム返しをするやり方で収録させてもらいました。台本に書いてあるカタカナのドイツ語について「これは日本語で言うと何ですか?」とか「これどういうニュアンスなんですか?」と全部教えてもらって、「なるほど」と自分でも納得した上で駒田君のアクセント通りに演じていった感じです。「ここを立てるといいよ」みたいなアドバイスも駒田君はしてくれるので、すごくやりやすくはありました。難しかったですけど(笑)
新人時代を思い出す現場に小林さんは緊張しまくり!?
――セバスチャンとシエルの印象についてもお聞かせください。
小林 仕上がった執事と主人というか、これが理想の主従関係なんだろうなって思いました。それはいろんなストーリーを越えて、ここにたどり着いたがゆえだとは思うんですけど、それでもまだ関係性に余白があって、その成熟し切れてないところまでもが魅力に見えたりするんです。サリヴァンやヴォルフラムからしたら悔しいぐらい完璧に結ばれたふたりに見えるんだろうなって、そんな風に思いました。
釘宮 凄まじいセバスチャンの執事っぷりですよね。ちょっとの間だけセバスチャンがサリヴァンの執事になったりもするんですが、そのときはシエルについての気持ちをスパッと切り替えて、全力でサリヴァンに仕えようとしてくれるんです。常に自分が今やれることに全力を尽くすというところは、プロの執事として素晴らしい生き様だなと驚きましたし、こんなセバスチャンに絶対の忠誠を誓われるシエルのすごさについても改めて感じることができました。本当に素敵なふたりなんだなって思います。
――セバスチャンとシエルを演じている小野さんと坂本さんとの掛け合いの感想をお聞かせください。
小林 僕が声のお仕事を始めたばかりの頃に、小野大輔さんと坂本真綾さんがメインで出演されていた海外ドラマに、新人として出たことがあったんです。アフレコではそんな当時の収録を思い出しながら、「おふたりがまた掛け合っている」ことを嬉しく思ったりしていました。そんなこともあって緊張がすごかったです。一緒に録っていると新人の頃に気持ちが戻っちゃって(笑)
釘宮 えー、ホントに?
小林 第1話のときとかムチャクチャ緊張してしまって(笑)。でも横に理恵さんがいてくださって、緊張をすごくほぐしてくださったので本当に助かりました。実際アフレコではおふたりが15年かけて演じてきたことで出来上がったセバスチャンとシエルというふたりのキャラクターの関係がそこにあって。一緒に収録をさせていただいたファントムハイヴ家の使用人の皆さんも、キャラクター性が強いのにすごく自然に演じられて、「これは年月をかけて、きっと培われた空気なんだな」とすごく素敵に思いました。
釘宮 私はおふたりとは完全に同世代なので、シンプルにすごく楽しい収録でした(笑)。常に誰かが面白いこと言ってくれるような、そんな和気あいあいとした現場でしたし、いざ収録が始まったら、セバスチャンやシエルを演じつつ私たちが作品にフィットするように導いてくれたりもしてくれるんです。そんな風に新しいキャラクターたちをお迎え慣れしているおふたりの演技に存分に甘えさせていただきながら、楽しく過ごさせてもらっています。
――最後に放送開始を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
小林 今まで築き上げてきたふたりの関係が壊れるんじゃないかと思えるような危機的状況に陥りながら、セバスチャンとシエルが”人狼(ヴェアヴォルフ)の森”に秘められた大きな謎をどのように解明していくかが大きな見どころになっていると思います。サリヴァンとヴォルフラムをはじめとした村の人々との人間模様も物語のポイントになっていたりしますので、そういったところに注目しつつ放送を楽しんでいただけたなら嬉しいです。
釘宮 今回『緑の魔女編』から参加することができる幸せを、毎回収録のたびに感じながら収録に臨んでいるところです。これまでずっとこの作品を追いかけてくださっていた方はもちろん、全く触れたことのないという方にも戸惑うことなく入っていける作品になっていると思うので、ぜひぜひ期待しながら見ていただければなと思います。
釘宮理恵(くぎみやりえ)
5月30日生まれ。アイムエンタープライズ所属。主な出演作はTVアニメ『FAIRY TAIL 100年クエスト』(ハッピー)、『ハイガクラ』(花果)、『銀魂』(神楽)、『鋼の錬金術師』(アルフォンス・エルリック)、『ゼロの使い魔』(ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール)ほか。
小林親弘(こばやしちかひろ)
9月5日生まれ。アトミックモンキー所属。主な出演作はTVアニメ『シンカリオン チェンジ ザ ワールド』(高輪カドミチ)、『ゴールデンカムイ』(杉元佐一)、『姫様”拷問”の時間です』(エクス)、『BEASTARS』(レゴシ)、『イエスタデイをうたって』(魚住陸生)ほか。
外部サイト
関連情報(BiZ PAGE+)
-
アクスタ,
アクリルキーホルダー,
カンバッジ,
声優
