「彼はピッチの中でも常に考えています」ドイツ戦のスーパーディフェンスに垣間見えた冨安健洋のずば抜けた思考力
なぜあんな守備ができるのか。そう考えた時、東京五輪開幕前に冨安の恩師(藤崎義孝氏/当時アビスパ福岡チーム強化部スタッフ)から聞いた話を思い出した。
冨安のことを「タケ」と呼ぶ藤崎は、このDFの思考について次のように話していた。
丹念な繰り返し作業が冨安を一流選手に押し上げる原動力になった。
「失敗しても次の試合で修正する子でしたね。U-17ワールドカップのアジア予選の韓国戦(14年9月14日)で、タケが相手(イ・スンウ)にぶち抜かれたシーンがあったんですよ。そこでも『なぜそうなったか』を考え、以降、より判断を意識してプレーし始めた印象があります」(藤崎)
冨安の性格はひと言で“クソ真面目”、となるだろう。
「根が素直なんですよ。コーチに指摘されたらまずやってみる。だからといって、『やってますよ』とアピールするわけではないんです」(藤崎)
才能はもちろんあっただろう。ただ、常に自分と向き合いながら繰り返し作業を淡々と行なえる努力もなければ、冨安はここまで成長できなかったはずだ。
こうしたエピソードを見ると、ドイツ戦のスーパーディフェンスも必然のプレーに映る。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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