アーセナルの日本代表DF冨安健洋【写真:ロイター】

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右膝の手術で今季は残りの試合を欠場

 イングランド1部プレミアリーグで、今季首位をキープするアーセナル

 現在チームを離脱している日本代表DF冨安健洋の「怪我がすべてを変えてしまうかもしれない」と今夏の移籍市場での影響を英メディアが指摘している。

 冨安は今シーズン、チームの右サイドバック(SB)でイングランド代表DFベン・ホワイトの控えに回っていた。バックアッパーとしてプレーを続けていたが、現地時間3月16日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16第2戦スポルティング戦で守備時に足を滑らせ右膝を負傷。ロンドン市内の病院で手術を実施し、今季は残りの試合を欠場することが決まった。

 英メディア「フットボール・ロンドン」では、今夏の移籍市場でのアーセナルの動きを予想。「ミケル・アルテタ監督とスポーツ・ディレクターのエドゥは、現在レンタルで出ている選手によって数百万ポンド(約数億円)を節約することができる」と指摘し、冨安の離脱の影響があるバックラインについても考察を展開している。

 記事では「ティアニーの退団が報じられる中、ガナーズはオレクサンドル・ジンチェンコに左SBのカバーと競争を提供するために、代わりの選手を獲得しなければならない」と出番減のスコットランド代表DFキーラン・ティアニーの退団可能性を挙げると「冨安健洋を逆サイドから転向させ、ブルック・ノートン=カフィーをベン・ホワイトのバックアッパーとして登用するのも1つの選択肢」と対応策の一例を出した。

 しかし、「冨安の怪我がすべてを変えてしまうかもしれない」と日本人DFの手術で離脱した影響を考慮し「エインズリー・メイトランド=ナイルズへの道を開くことになるのだろうか」とサウサンプトンにレンタル中のイングランド代表MFエインズリー・メイトランド=ナイルズの存在にも注目している。

「今のところ、その可能性は低いようだが、彼が左右どちらにも対応でき、ジンチェンコがやっていることを真似ることができるかもしれないという事実は、アルテタに熟考の余地を与えてくれるかもしれない」

 豊富だった両SBは、冨安の怪我も含め補強が必要なポジションとなっている。レンタル中の選手を含め、選手補強次第では来シーズン日本人DFにとってさらに競争の激しい1年になるかもしれない。(FOOTBALL ZONE編集部)