浸水や落雷を部屋の中でバーチャル体験! あらゆる気象現象を再現する「ARお天気シミュレーター」を使ってみた

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豪雨や台風、大雪など、日本では天気にまつわる災害が多い。
先日も静岡県で大雨が原因による土石流が発生し、大きな被害をもたらしたばかりだ。

しかし、線状降水帯やゲリラ豪雨などによる大雨は実際に体験してみないこと、その深刻さが伝わりにくい。

そこでオススメしたいのが、株式会社ウェザーニューズが無料で提供しているスマートフォンアプリ「ARお天気シミュレーター」だ。

「ARお天気シミュレーター」は、さまざまな天気をAR(拡張現実)でバーチャル体験できるのが特徴で、気象現象や季節の風物詩を楽しみながら学べるのだ。

今回は、そんな「ARお天気シミュレーター」を実際に試してみた。


■初回起動時はカメラの権限などの設定を行う
「ARお天気シミュレーター」を最初に起動した際は、以下のような案内画面が表示される。この案内に従ってカメラ権限や位置情報などの設定を行おう。


初回起動時の画面。AR機能を使うので、カメラ権限へのアクセスを許可する必要がある。



■いきなり雨のシミュレーターがスタート!
必要な設定が終わると、雨のシミュレーターが表示される。
まるで部屋の天井から雨が降っているようで、バーチャルだとわかっていても一瞬焦ってしまう。

降水量を高めに設定すると、雨の線が太く強くなり、大雨の凄まじさを体験できる。


画面左下の「降水強度」で雨の降水量を調整できる。1時間10mm以上にすると、かなり雨が激しくなる。



■雪はちょっとやり過ぎ感が…
画面下部のボタンをタップすると雪のシミュレーターに切り替えが可能。
しかし、いかにも作り物感がありすぎて、降雪強度を高くすると芝居で使う紙吹雪のようになってしまった…。


降雪量を上げると、まるで芝居で使う紙吹雪のようになってしまった。残念ながら、雨ほどのリアルさはない。



■ほかのシミュレーターは画面上部から選択可能
このほかのシミュレーターを利用したい場合は、画面上部をタップすると、切り替えが可能だ。


画面上部の「雨/雪」をタップすると、一覧からシミュレーターの種類を選択できる。



■思わず後ずさり! 水面がリアルな浸水シミュレーター
「浸水」のシミュレーターを開くと、下の画面のように水面の表現が非常にリアル。
水がこちらに迫ってくるような感覚に襲われ、思わず後ずさりしそうになる。
洪水に流される家具のイラストなどもあり、浸水がイメージできる。


シミュレーターを開いたときに、床の位置をタップするとそこに浸水の状況が現れる。



■位置や奥行きを変えられる虹シミュレーター
「虹」のシミュレーターを開くと、下の画面のようにボヤッとした虹が表示された。
残念ながらリアル感には乏しいが、位置や奥行きを調整することは可能だ。


虹の濃さは変えられないが、画面下部の矢印ボタンで位置や奥行きの変更ができる。



■開花状況の目安がわかる桜シミュレーター
「桜」シミュレーターでは、「つぼみ」「もうすぐ咲きそう」「満開」など、開花状況に応じて木に桜の花が表現される。ただし、花びらが紙のようでリアルさに欠けるのが残念だ。


よくニュースで発表される開花状況の目安を視覚的に理解できる。



■幻想的なホタルの点滅を体験
だいたい6月から8月にかけて全国各地で見られるホタルの点滅もシミュレーターで再現。幻想的で淡い光が意外とリアルで、コロナ禍で出かけられない状況でもバーチャルで鑑賞を楽しめる。


画面下部のパネルでは、ホタルの数、点滅の速さを設定でき、夜間と昼間の指定も可能。



■色使いが鮮やかで見応えのある「あじさい」
「あじさい」シミュレーターでは、満開の紫陽花の花が表示される。
花びらや色使いもなかなかリアルで、かなり見応えがある。
桜シミュレーターよりも完成度が高いので、「あじさい花見」と洒落込むのもおすすめだ。


画面下部では花の色や位置を設定可能。色は、青、水色、紫、赤紫、ピンク、緑、白、色々と、豊富に楽しめる。



■部屋の中に走る稲妻が超リアル
筆者が実際に利用してみて、いちばん気に入ったのが、この「雷」シミュレーターだ。
稲光がビックリするほどリアルで、思わず仰け反るほど。
形状も細いものから太いものまで不規則に発生し、かなり臨場感がある。


稲光の例。落雷数を増やすと、稲妻発生の頻度がアップする。



今回、「ARお天気シミュレーター」を使ってみたが、浸水や雷が非常にリアルだった一方、雪の表現などではリアルさに欠け、不満な点もあった。
また、AR系アプリの宿命だが、スマートフォンのバッテリーをかなり消費する点には要注意だろう。

とはいえ、天候などの自然災害への対策は、ふだんからの心がけが肝要。
バーチャルな体験を通じて心構えやイメージをしっかり身につけ、万が一の際に備えて欲しい。

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執筆:しぶちん(ITライター)