なぜアメリカでは「共和党が赤、民主党が青」で分けられているのか?

by Chris Yarzab
アメリカ大統領選では共和党・民主党の投票数を示す際などに赤・青で色分けされることが多々あります。実はこの色分けは古い慣例ではなく比較的新しいものであり、なぜ色分けが行われるようになったかを、ジャーナリストのステファニー・パパス氏が解説しています。
When Republicans Were Blue and Democrats Were Red | History | Smithsonian Magazine
Why is red for Republicans and blue for Democrats? | Live Science
https://www.livescience.com/why-blue-democrats-red-republicans.html
学術文化研究機関であるスミソニアン協会が発行するSmithsonian Magazineの2012年の記事によると、もともと選挙において赤色・青色が党を示すものとして使用されるという慣例はなく、1976年に民主党のジミー・カーター氏が勝利した際には、地図が赤色に塗られていたとのこと。このように、選挙によっては赤で民主党、青で共和党を示すことも多くありました。

2000年までは色と党の結びつきはランダムでしたが、ニューヨーク・タイムズやUSA Todayが初めてフルカラーの選挙マップを公開したことをきっかけに、色と党が固定することになります。このときニューヨーク・タイムズのシニア・グラフィック・エディターのArchie Tse氏は共和党に赤を割り当てた理由を「共和党(Republicans)はRから始まり、赤(Red)もRから始まるためです」と説明しています。
2000年アメリカ合衆国大統領選挙は票の読み取りに問題があり、主要ニュースサイトは混乱を防ぐために色分けの一貫性を守ったとのことです。最終的に2000年の大統領選は12月中頃に終了しましたが、この長期にわたる戦いによって共和党は赤、民主党は青という認識が確立することになったわけです。
2020年時点においてこの色分けは定着しており、ドナルド・トランプ大統領の支持者は「Make America Great Again」と書かれた赤い帽子をかぶっていることを特徴としています。ただしこの色分けはアメリカでのみ通じるもので、他国では左派政党に赤色、保守政党に青色を割り当てていることもあるとのことです。
