Apple Watch」を着けている人も増えてきて、街でも普通に使っている人を見かけるようになりました。Apple Payに対応したICカード機能も便利。そんなApple Watchですが、現在ではSeries 3とSeries 5が現行機種として販売中です。また、それぞれのモデルに、GPS+Cellularモデル(eSIM内臓でモバイル通信に対応)かGPSモデル(通信はWi-FiとBluetooth)が用意されています。初代モデルから歴代Apple Watchを使い、Series 3からSeries 5に乗り換えた筆者が、用途(目的)別のセレクトガイドをお送りします。

Series 5は画面が常時点灯

Apple Watch Series 5の一番の特徴は、画面が常時点灯(省エネモードは画面が暗くなり、文字盤の情報は1分おきに更新される)となった点です。Apple Watchを時計や各種情報表示などとして活用していた人にとっては最も待ち望んだ機能といっていいでしょう。Series 3では、画面が消灯した際まったく情報が見えず、腕を傾けて点灯させるのが億劫でした。時にはうまく点灯せず、なんども腕を傾けたり大きく動かす必要があるなど不都合もありました。

セルラーモデルならiPhoneがなくても通話できる

Apple Watch Series 3は、GPS+Cellularモデルとなったので、Series 2から買い換えました。セルラーモデルの恩恵は、常にあるわけではありませんが、iPhoneが手元にない(すぐに取り出せない)時に電話がかかってきた際、急ぎの用や重要な相手の場合、とりあえずの通話を行うことができます。過去に、電話連絡が予定されていたのにiPhoneを家に忘れて出かけてしまい、Apple Watchで通話して乗り切った経験もありました。頻繁に活用する機能ではありませんが、クリティカルな場面でかなり“効く”機能ではあるでしょう。

サイズやケースの素材で選ぶ


Apple Watchは画面サイズが2種類あります。Series 3では38mmと42mmのケースサイズから、Series 5では40mmと44mmと、表示サイズが大きくなりました。特に腕が細くて44mm、42mmであまるほどという人でなければ、なるべく大きい画面の方が見やすくて良いでしょう。

ケースの材質も、安価なアルミから、Series 5ではステンレス、セラミック、チタニウムなど高級感のある素材を選べますが、セラミックケースで10万円以上とかなり高額になります。一生使えるならば10万円も安いと言えますが、せいぜい3年から5年程度しか使えないことを考えるとアルミで十分な気もします。そんなアルミでもSeries 3の38mm、GPSモデルで1万9800円〜といいお値段です。

時計や表示を常に見たいならSeries 5一択

Apple Watchを活動量計や情報表示デバイス、SuicaなどのICカード端末として活用したいだけ、という人は、Series 3のGPSモデルで十分と言えます。時計を併用していれば使い分けもできますし、不自由もしません。一方、それらの用途だけでなく、時計や表示を常に見たい、時計がわりに使いたいという人はSeries 5一択です。その中でも、少しでも安くしたい、自分のiPhoneがeSIMに対応していないキャリアだ、というのでなければ、GPS+Cellularモデルをオススメします。契約は任意のタイミングでできるほか、解約も容易なのでモバイル通信ができるという可能性は確保しておきたいと思います。

Apple Watchが初めて登場した時は、その可能性や長く使うことも想定して、ステンレススチールケースにミラネーゼループと高級なラインナップを選びましたが、毎年のモデルチェンジや機能強化など結局買い換えを余儀なくされること、また腕に装着する時計としての機能、装着感などを考えた場合、まだまだ腕時計としては未完成なデザインだと感じました。その一方で、携帯電話を持つようになって腕時計を使用しなくなったところに、もう一度リストデバイスを腕にはめる習慣を復活させてくれたことで、逆に再び腕時計を付ける機会が増えました。PRO TREK SmartやSUUNTOなど他社のスマートウォッチ、GPSウォッチを試すモチベーションにもなりましたので、その点においてはApple Watchには感謝しています。

(執筆者: ipodstyle)

―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』