狡猾な動きでゴールを陥れた伊藤。負傷で戦列を離れている鈴木の不在を感じさせないパフォーマンスを見せている。写真:滝川敏之

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 アジア・チャンピオンズリーグのグループステージ2節、山東魯能対鹿島アントラーズの一戦は3月12日、山東のホーム、済南オリンピックスポーツセンターで16時30分から行なわれている。
 
 ジョホール・ダルル・タクジムとの初戦を制した鹿島は直近のリーグ戦から6名を変更。チョン・スンヒョン、平戸太貴、三竿健斗、遠藤康、セルジーニョ、山口一真をスタメンで起用した。怪我で戦列を離れていた三竿は約6か月ぶりの先発となる。

 システムは前節同様に4-4-2。並びは、GKにクォン・スンテ、最終ラインは右から平戸、犬飼智也、チョン・スンヒョン、町田浩樹、ボランチにはレオ・シルバと三竿、2列目は右に山口、左に遠藤、最前線はセルジーニョと伊藤翔でスタートした。
 
 鹿島は慎重な入りを見せ、最終ラインから丁寧にゲームを組み立てていく。主導権を握り、冷静な試合運びを見せた。すると、10分だ。伊藤が持ち込んで一度は相手DFにブロックされたものの、こぼれ球を拾ったレオ・シルバがラストパス。これに伊藤が反応し、慌てずにシュートを流し込んだ。直後の14分にも右サイドから平戸がスルーパスを送ると、再び伊藤が反応して2点目を奪った。
 
 元ベルギー代表のマルアン・フェライニらを擁する山東から幸先よくリードを奪った鹿島。以降は相手に押し込まれる時間が続く。

 20分には、三竿がペナルティエリア内でハンド。このPKを元イタリア代表のグラツィアーノ・ペッレに決められてしまった。

 以降も山東のペッレやフェライニに危険な場面を作られると、41分にはゴール前の混戦からペッレにこの日2点目となる得点を許す。

 鹿島は2点のリードを守り切れず、前半を2-2で折り返している。