なぜ日本史上唯一、二人の天皇が並び立った時代が存在したのか?混沌の時代であると同時に、抑圧されていた「下々」には「成り上がる」恰好のチャンスでもあった。「悪党」「バサラ大名」……後醍醐天皇も足利尊氏も、そのような時代を象徴する人物像ではなかったか?それまでになかった新たな「キャラクター」たちが既成の秩序を蔑ろに、新たな時代を切り開く。鎌倉幕府の滅亡から後醍醐による建武政権の成立と瓦解、観応の擾乱を