7月にはESPNマガジンでヌードを披露したロンダ・ロウジー。腕十字だけでなく、目力も強い (C) MMAPLANET

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18日(土・現地時間)、カリフォルニア州サンディエゴのヴァレービューカジノ・センターで開催されるStrikeforce「Rousey vs.Kaufman」のメインイベントにストライクフォース女子世界バンタム級選手権試合、王者ロンダ・ロウジー×挑戦者サラ・カフマン戦が組まれた。

北京五輪女子柔道70キロ級銅メダルという実績を持ち、MMAに活躍の場を求めたロウジー。今年3月のミーシャ・テイト戦ではテイトの左腕を破壊して世界王座を獲得、ここまで5試合すべて腕十字による一本勝ちで、アームバー・クイーンと呼ぶにふさわしい試合を続けている。

ロウジーの強さが柔道で培った腰の強さ、そして寝技にあることは明白だが、ゴーコー・シビシアンの下で学んだMMA的強さも見逃してはいけない。腕十字に移行する際のマウントポジションの安定感は抜群で、そこでスムーズにパウンドを織り交ぜることが出来る。強烈なバックボーンを持ちMMAに転向したファイターにありがちな、得意な技術体系だけに頼るといったところがないロウジー。タイトなポジションキープの中にもパウンドに高い意識を持っていることは、ロウジーのMMAファイターとしての適応能力といっていいだろう。

やはり試合のキーポイントはロウジーがテイクダウンを奪えるかどうかになるだろう。カフマンはガードを高く構え、しっかりとジャブを突いて試合を組み立てるオーソドックスなボクシングスタイルの打撃で、右ストレートのカウンターを得意としている。これまでの試合でもテイクダウンを狙う相手に細かくジャブを当てて打撃の間合いを制し、相手のテイクダウンを切りながら削り勝つという試合運びを見せている。

またカフマンのテイクダウンディフェンスを技術的に見ると、自分の頭を使いながら首相撲的なクリンチで距離を作ったり、相手に金網を背負わせたクリンチワークと細かい打撃を駆使して凌ぐことが多い。極端に距離を取って間合いを外すのではなく、完全に相手と完全に組み切らず、レスリング的な技術とは違う方法論で倒れない、それがカフマンのテイクダウンディフェンスだ。

過去5試合は比較的容易に組み付くことが出来て、深く相手と組めたところでロウジーの投げの強さが発揮された。しかしカフマンは仮にロウジーに組み付かれたとしても、組みの展開の中でレスリング的な土俵に上がらず=レスリング的な攻防をせず、ロウジーのテイクダウンをディフェンスすることだろう。

お互いに組み合った状態でありながら“組む”技術でテイクダウンしたいロウジーと“組まない”技術でそれをディフェンスするカフマン。両者の対戦ではどちらのスキルが上かだけではなく、技術体系における相性、どちらの技の選択がより効果的かを注目して見たい。
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