MS、Windows ストアの詳細を発表。取り分は最大80%、アプリ内決済も自由化

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マイクロソフトが "Windows 8"(しつこいようですがコードネーム)に組み込まれる予定のアプリストア Windows Store の詳細を発表しました。Windows Store はタイルデザイン / フルスクリーン / HTML5 ベースの Metro 環境用アプリを取り扱うオンラインストアで、Metro アプリはこの Windows Store 限定流通になります(エンタープライズ向けには別途窓口あり)。つまり、自由にソフトウェアを流通・導入できた、これまでの Windows 環境の中に、マイクロソフトが流通を管理する Metro 環境が入りこむという形。そもそも Metro アプリと従来アプリをどう共存させるのか注目される中、ビジネスモデルまで完全に区別されることになりますので、いざ蓋を開けてどうなるか今から気になるところです。

今回発表された Windows Store の主な原則は続きに掲載しています。

販売手数料:手数料30%、開発者の取り分は70%というのが定式化しているアプリストアですが、Windows Storeでは2万5000ドル以上の売上に達した人気アプリは、以降の取り分が80%と増加します。

開発者登録:ストアにアプリを申請できる開発者になるためには、個人の場合、年間49ドルが必要。企業登録の場合は年間99ドルです。

価格設定:有料アプリの場合、最低価格は1.49ドルから。5ドルまで0.5ドル刻みで、それ以上は刻み幅も大きくなります。

アプリ内決済:アプリ内決済にはもちろん対応しており、こちらも手数料は30%。また、アプリ自体の売上とアプリ内決済の売上が2万5000ドルを越えた場合、やはり手数料が20%に軽減されます。さらにアプリ内決済に関しては MS 以外の決済サービスを利用することも可能。この場合、もちろん MS は手数料を請求しません。アップル App Store のように Amazon Kindle などがコンテンツ販売に苦労することはなさそうです。

アプリ内広告:MSの広告サービスも、他社の広告サービスもアプリ内に導入できます。

トライアル:ストアに登録したアプリは「一行のコードも書かずに」、トライアルバージョンを提供することが可能とのこと。ストア側で利用期限などを管理する仕組みでしょうか。開発者は「ライト」バージョンを作る必要なし、とアピールされています。

検索:アプリページは Bing ほか一般の検索エンジンにもヒットするように作られます。これは App Store や Android マーケットに倣ってウェブページとしても作られるということでしょう。

IE10統合:開発者はウェブページにコード1行を加えることで、Windows Store のアプリダウンロードページへリンクするアイコンを IE10 向けに表示できます。

審査プロセス:申請した各アプリについて、審査状況を確認できるダッシュボードが提供されるほか、審査担当が利用する認証テストキットも公開されるため、開発者はアプリに問題がないかあらかじめ自分でチェックできるとのこと。

アプリストアというビジネスモデルはもはや新しいものではありませんが、今回の MS の発表は、手数料の軽減から、決済や広告の自由化まで、開発者をなんとか惹きつけようという意気込みが伝わるものと言えます。あとは面白いアプリが出てくるのを待つのみ、という感じでしょうか。ストアは100以上の言語、231の市場で展開される予定。アプリ申請受付は、来年2月から、まず無料アプリを対象に開始される計画です。