1勝1分となった現状でも、慢心はない。日本代表は20日のチュニジア戦で勝利したことで勝ち点を4に伸ばしてグループ2位。次節引き分け以上で2位以上が確定するなか、DF菅原由勢(ブレーメン)は「勝ち点4だけどまだ突破が確実に決まったわけでもない。しかもW杯のゲーム。負けていい試合はない。それに向けてしっかりいい準備はできている」と3日後の次戦を見据えた。

 初戦・オランダ戦は得点に絡んだ一方、第2節・チュニジア戦はバランスを整えて完封に貢献した。引いて守るチュニジアに要所でカウンターを仕掛けられるが、守備陣を始め、全員が全力で帰陣して相手の好機をつぶした。

「それが当たり前になっているし、全員守備、全員攻撃の中にそれがあるだけ。みんな取られた瞬間は全力で戻る。全力でボールを取り返しに行くことは戦術どうこうではなく、チームとしてやるべきことの優先順位の中で一番上にある」(菅原)。その精神に体力は関係なく、「試合に勝つためだし、ボールを取り返すため。きついとかまったく関係ない」と力を込めた。

 対するスウェーデンは初戦でチュニジアに5-1で勝ったものの、次戦ではオランダに1-5で敗れ、順位は3位となった。相手は背水の陣で日本に挑んでくるが、菅原は「それ以上におれらも勝たなきゃいけない」と断言。「W杯で、というより日本代表の試合で負けていい試合はひとつもない」と力を込めた。

 毎試合後に各選手たちがインスタグラムを更新するにあたり、菅原は毎回誰よりも早くコメントを打っている。そのことを記者から指摘されると、「おれみんなのことが好きなので、おれからの愛です」。チームのよきムードメーカーは充実ぶりをのぞかせながら、一日でも長いW杯期間を過ごしていく。

(取材・文 石川祐介)