イラン革命防衛隊が「ホルムズ海峡の再封鎖」声明、イスラエルの対ヒズボラ攻撃は「合意違反」と主張
【カイロ=吉形祐司、エルサレム=福島利之】イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は20日、ホルムズ海峡を再び封鎖したと発表した。
イスラエル軍によるレバノンの親イラン勢力ヒズボラへの攻撃が、米国と交わした覚書の「合意に違反する」と主張している。イランは米国との最終合意に向けた協議を破棄する意向は示していない。
再封鎖の発表に先立ち、イスラエルとヒズボラは19日に停戦合意した。レバノンでの戦闘停止は、協議開始の前提条件となっていた。しかし、イスラエル軍は20日もレバノン南部の各地を空爆し、レバノン救急当局によると、計16人が死亡した。
イラン軍中央司令部は再封鎖について、「敵の約束違反に対する第1段階の措置であり、攻撃を停止しなければ、さらなる措置を計画している」とした。革命防衛隊は全ての船舶に対し、海峡に近付かないよう警告した。
一方で、米国のバンス副大統領は20日、米FOXニュースのインタビューで再封鎖について、「海峡封鎖している証拠は見当たらない」と主張した。米国のスティーブン・ウィトコフ中東担当特使とトランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏がスイスに到着しているとも明かし、「協議は21日にも実現する可能性があるが流動的だ」と語った。バンス氏も協議に出席するため、「数日中」に米国を出発予定だという。
イランの外務省報道官は20日、国営テレビに対し、モハンマドバゲル・ガリバフ国会議長ら代表団がスイスへ出発したと明らかにした。
