【韓半島平和ウォッチ】北京と平壌の密着とワシントンの視線…取り残されるソウルの座標(2)
◇経済的・外交的余裕で韓国は後回し
北朝鮮がロシアに続き中国と蜜月関係以上を約束し韓半島(朝鮮半島)をめぐる構図は完全に変わった。何より朝中ロ連帯が本格的に表面化した。今回の朝中首脳会談で北朝鮮の非核化は最初から議論されなかった。ロシアはすでに非核化に反対し、中国も同調した局面だ。習主席は住民の「より立派な福利」を強調しながら中国もロシアのように対北朝鮮経済制裁から離脱する可能性を示した。当然中国が韓半島政策の原則として話した「朝鮮半島の平和と安定」が今回抜けたのは北朝鮮の両国家論を容認した結果と解釈される。さらに両首脳はともに労働党中央幹部学校を訪問する姿を演出し、「社会主義国間関係の手本」を誇示した。実質的で、理念的なきずなの形成とともに、韓米日協力構図に対抗するという予告ということだ。
経済的にも北朝鮮の自信はさらに強化された。言葉だけ輝かしかった「設計図」は、もしかすると現実の可能性を備えた「計画」になるかもしれないと判断できる。双方が経済、貿易、農業、建設、科学技術、保健など多様な分野の協力だけでなく、国境通商区の全面再開通、民間航空便と国際旅客列車の運行再開など具体的事案を約束したためだ。過去の「設計図」は北朝鮮1人だったが、今回の「計画」は中国の全面的な支援を背景にする。まともに実践されるならば韓国、米国との関係改善は急な問題ではないかもしれない。
韓半島の原形自体がこのように変わるが、韓国の準備は十分なのか懸念される。トランプ米大統領は先月の米中首脳会談で北朝鮮問題を議論したと明らかにした。その場で習主席が6月の平壌(ピョンヤン)訪問計画を知らせたかも知れない。しかし詳細な内容が韓国に伝えられたのかはわからない。米国の情報共有制限措置が解除されたという話がないのを見れば、対米関係は依然として円滑でなさそうに見え、台湾問題などで対中関係も順調でなく見える。
韓国国防部が韓国戦争(朝鮮戦争)に対する中国の立場である「抗米援朝」と言いながら機嫌を取ったからと中国が韓国の肩を持つわけがない。統一部が脱北者を「北郷民」と呼んだからと北朝鮮の心が変わるものではなく、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)がペースメーカーを自任するからと米国が核心的役割を任せることもないだろう。トランプ大統領はイランとの終戦合意署名を控えた一昨日、自身の交流サイト(SNS)に2018年のシンガポールでの朝米首脳会談で金委員長とともに散策する写真を投稿した。次の関心事が北朝鮮という事実を示唆したものと読み取れる。
韓半島の未来は平壌や北京、またはワシントンだけで決定されはしない。変化する情勢をどれだけ正確に読み、緻密に準備するかによって韓国が変化の主体になることもでき、変化の対象になり得る。そのようないくつかの単語で変わるものではなく認識自体が変わるべき構図が開かれたという意味だ。
チョ・ドンホ/梨花(イファ)女子大学名誉教授、元国家安保戦略研究院長
