スウェーデン代表がチュニジア代表を5-1で破った一戦で、ボール内蔵マイクロチップを活用してゴールが認められるシーンがあった。

 この試合の後半39分、スウェーデンが右サイドからのFKを獲得した。するとペナルティエリア内に送られたボールを、交代でピッチに入ってわずか18秒のMFマティアス・スバンベリが合わせて得点。ただ副審はオフサイドと判定し、リプレイを見てもFKが蹴られた瞬間のスバンベリは明らかなオフサイドポジションだった。

 ところがVARが介入した結果、スバンベリの手前でFWアレクサンデル・イサクが右足でボールに触れていたことが判明した。FKが蹴られたタイミングでイサクはオフサイドポジションではなく、イサクが触れた瞬間ではスバンベリもオンサイドの立ち位置。そのためオフサイド判定が修正され、ゴールが認められた。

 イサクがボールに触れていたかはリプレイ映像を見ても判別が困難というシーン。だが、今大会は前回大会に続いてボールにマイクロチップを内蔵した「コネクテッド・ボール・テクノロジー」が採用されており、これを用いてイサクがボールに触れていたことが明らかになった。

 コネクテッド・ボール・テクノロジーは、主にオフサイドラインを引くための正確な瞬間を判断するために使用されるもの。選手がボールに触れるとVARルームで確認できる波形が動く仕組みになっていて、ボールに触れた正確なタイミングを把握することができる。また、ボールに触れていない際は波形が横一線になっていることから、選手がボールに触れていたかどうかについても判別することが可能。1秒間に500回のデータを取得する最新技術が、人の目では白黒付けづらいようなシーンの判定をサポートした。

 なお、イサクがボールに触れたことを示す波形は中継でも表示されたため、ファンに対する納得感も生まれていた。
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