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 ◇交流戦 日本ハム4―3中日(2026年6月13日 エスコンF)

 日本ハム・水野達稀内野手(25)が13日、中日戦で自身初のサヨナラ本塁打を放った。2点リードを追いつかれた直後の9回に、右中間席へ3号ソロ。3回は左中間へ先制の三塁打、7回にも二塁打を放ち、「サイクル安打」まで単打1本だった。新庄監督の政権下では初の9連勝に導き、交流戦2位に浮上。07年以来、19年ぶり2度目の交流戦優勝に望みをつないだ。

 W杯の熱気の「パス」を受け、試合を決めたのは水野だった。新庄監督は、試合前練習にサッカー日本代表の白いアウェー用ユニホームを着用した。背番号は1。サッカーではGKがつける背番号で、入念に選手の動きを確認していた。

 球場のボルテージが最高潮になった。3―3の同点に追いつかれた直後の9回。水野が草加の内角スライダーを振り切った。白球が右翼スタンドへ着弾すると、右手を大きく突き上げグラウンドを一周した。自身初のサヨナラ弾。普段クールな男も仲間から盛大に祝福され「初めて興奮で(頭が)真っ白になりました!」と喜んだ。

 新庄監督の政権では初の9連勝。新庄監督は「アンビリーバボー。連勝中はこういう勝ち方をするんですね」と興奮気味に選手の勝負強さを称えた。

 W杯の盛り上がりは、北の大地にも届いていた。試合前に監督室にサッカー日本代表のユニホームがアディダス社から届いていたそうで「これは着ろということかな?」と考え着用した。実は少年時代は大のサッカー好き。アルゼンチンのスーパースター、ディエゴ・マラドーナが憧れだった。当時は「野球よりサッカーの方がうまかった」と回想する。

 阪神の入団会見では憧れの選手を「マラドーナ」と答え、自身の守備位置を聞かれると「センターFW!」と「サッカーネタ」で応じたほど好きだった。試合前後に欠かさずファームや他球団の映像をチェックする指揮官。並行して早朝に行われる日本代表の試合も「もちろん見ます」と即答し、熱烈なサッカー愛を伝えた。

 水野が3安打2打点。「点取り屋」の活躍で、16年の球団最長15連勝以来、10年ぶりの9連勝を飾った。新庄監督は「交流戦優勝よりも終わってから(のリーグ戦が大事)。18連勝ですよね記録は」と冗舌。プロ野球記録の18連勝を引き合いに出すほど“ブラボー”な劇勝だった。(小渕 日向子)

 ≪10年ぶり≫日本ハムが6月4日広島戦からの連勝を9に伸ばした。日本ハムの9連勝は15連勝した16年6、7月以来10年ぶりだ。また、交流戦での9連勝以上は06年ロッテ(9連勝)、07年日本ハム(12連勝)、11年ソフトバンク(10連勝)に次いで15年ぶり4度目で18試合制になった15年以降では初めて。交流戦9連勝以上2度も12球団初となった。