未解決25年、有力手がかりなき不可解な謎に犯罪心理学者が迫る「殺人が目的なら物色して盗むことはない」 若松主婦殺害事件

北九州市若松区で発生した主婦殺害事件は、有力な手がかりがつかめないまま、今月で25年が経過した。この不可解な事件の様々な謎について、犯罪心理学者の出口保行氏が分析した。
事件は2001年6月29日、北九州市若松区の閑静な住宅地で起きた。殺害されたのは関岡晴美さん、当時34歳。犯行時間は死亡推定時刻などから、夫や子どもを送り出した午前8時ごろから正午までの午前中とみられている。
晴美さんは刃物で複数刺されており、死因は失血死だった。何者かが自宅を訪れ、晴美さんを殺害したとみられている。刃物は犯人が持ち込んだものとみられており、当時の捜査関係者への取材では、晴美さんの遺体に犯人のものとみられる噛みつかれた歯形があるなど、激しく揉み合った形跡があったという。
果たして犯行の目的は何なのか、なぜ晴美さんは殺害されたのか。最大の謎は、住宅地の中でなぜこの家だけが狙われたのかという点だ。
犯行の目的について、出口氏は次のように指摘する。
「この事件が要するに殺人が目的であるのかがまずよく分からないポイントになっている。殺人が目的である場合、普通、加害者と被害者の面識率というのは90%を超える。その動機の60%以上は憤懣(ふんまん)であったり不満であったりという負の感情になる」
「殺人が手段である場合、強盗するために被害者の命を奪うということになる。誰をどうやって狙うのかをかなり計画的に狙う場合が多い。殺人が目的だとすれば、それをやり遂げたらあとは逃走することしか考えないのが普通。そのついでにいろいろなものを物色して盗んでいくというパターンはほぼほぼない。要するに殺害することが目的であれば、その目的を遂げた瞬間にもう逃走に入る。そこでその家の中に留まるなんてことはまず普通は考えられない」
では、なぜ被害者宅を狙ったのか。
「このお宅を狙っていたことは確かだと思う。どこでもいいので、たまたま入ったとはまず考えられない。非常に計画性が高い。要するに入り方のシミュレーション、それから殺害するシミュレーション、いろいろなものを物色するシミュレーション。(被害者は)用心深い人ですので、どうやったらドアを開けてもらえるのかということは、もう十分考えた上で実行したと考えられる。例えば、事前に何か電話連絡を入れておく。それで緊急性がある。だから『すぐに渡したいものがある』『すぐに引き取りたいものがある』というようなお膳立てを十分した上で犯行に臨んでいる。いきなり訪ねていって開けるということは、まずほとんど考えられない」
情報提供
若松警察署(093-771-0110)
(『ABEMA的ニュースショー』より)
