森保ジャパンに試練…2日連続練習場変更 久保「ピッチは正直、W杯レベルに達していなかった」
11日開幕のサッカーW杯北中米大会に出場する日本代表が事前合宿地のメキシコ・モンテレイで2日連続で練習場の変更を強いられた。合宿2日目の4日はメキシコ1部モンテレイの施設で練習を実施。ピッチ不良により初日に続いて練習会場が変わり、場所、時間の決定が連日前夜になる異例の事態が続いている。5日(日本時間6日)は4日と同じ会場で練習することが決まったが、順応力が試される試練の準備期間となった。
隣の芝が気になった。モンテレイの女子チーム用ピッチで実施した4日の練習後。森保監督はコーチ陣と同施設内にある下部組織用ピッチも確認した。2日の事前合宿地入りから練習場が定まらない異例の事態。日本協会の山本昌邦技術委員長が緊急対応し「より良い環境を求めてこういう移動になった。(当初使用を予定していた)ティグレスが準備した会場は天候上の理由なので仕方ない部分もある」と厳しい表情を浮かべた。
想定外の発覚はモンテレイ入り直前。先乗りスタッフがメキシコ1部ティグレスの練習場を視察し、凸凹ピッチを確認。急きょ練習場を同時期に北中米遠征中のU―19日本代表が利用予定だった大学施設に変えた。そのピッチも良好には遠く、ケガのリスクを考慮して一部練習内容を変更。FIFAのキャンプ候補地リストに載り連絡先を把握していたモンテレイに依頼して2度目の会場変更にこぎ着けた。久保は地元メディアにスペイン語で「不満というか、少しストレスはある。昨日(合宿初日)のピッチは正直、W杯レベルに達していなかった」と率直に語った。
街の中心地から離れた山間部にあるモンテレイの施設は日本が1次リーグで対戦するチュニジアがW杯期間中のベースキャンプで使用予定。チュニジア用に整備された男子トップチーム用のピッチは使えなかったが、芝の状態は上々だった。今合宿は暑熱対策が主要目的。現在は雨期で午後はスコールに見舞われて気温が30度以下になることも多い。日差しが強い午前練習を希望したが、施設側の都合で午後5時開始となった。
5日は2日連続で同じ施設で練習できるが、再び時間は午後5時。連日、練習場と時間は前夜に決まり、生活リズムをつくるのが難しい状況が続く。百戦錬磨の長友は「順応力と環境をポジティブに捉える力が大事になる。若い選手がナーバスにならないように声かけをしたい」と視線を上げた。順応力が問われるのは長丁場のW杯本番も同じ。試練を乗り越えた先に最高の景色はある。
≪森保ジャパン 過去のドタバタ劇≫
▽コロナ対策 21年9月のアジア最終予選中国戦。開催地カタールの厳格なコロナ対策で全員の陰性確認まで約10時間、ホテルで待機を余儀なくされた。初日は予定していた屋外での練習を行えなかった。
▽航空機に缶詰め 21年11月のアジア最終予選ベトナム戦。欧州組11人を乗せたチャーター機が経由地ロシアで足止めとなり、予定より約12時間遅れで到着。全選手そろっての練習は試合前日の1日のみだった。
▽とんぼ返り 24年11月のアジア最終予選インドネシア戦。森保監督と国内組の選手らを乗せた航空機が、離陸後に機材トラブルで羽田空港に引き返した。約半日遅れで再出発した。

