北中米ワールドカップを戦うイングランド代表メンバー落選から5日、MFアダム・ウォートンがUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)決勝でハイパフォーマンスを見せてクリスタル・パレスにタイトルをもたらした。『BBC』がイングランド代表OBの声などを伝えている。

 22歳のウォートンは今季のプレミアリーグで34試合に出場。昨年11月に2024年6月以来の代表復帰を果たし、3月シリーズにも招集されていたが今月22日に発表されたW杯メンバーには含まれていなかった。

 そうしたなかで27日のECL決勝を迎えたものの、先発出場したウォートンは持ち味のパスセンスを発揮してチャンスに関与する活躍を見せた。後半6分には強烈なミドルシュートを放つと、こぼれ球をFWジャン・フィリップ・マテタが押し込んで先制点を演出。フル出場で優勝の瞬間を迎えると、UEFAテクニカルオブザーバーから「ゴール、そしてその他のビッグチャンスを2つ作った」と評価されて決勝のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いた。

 元イングランド代表のグレン・ホドル氏は「僕なら彼をメンバーに入れていただろう。彼はワンダルフルなサッカー選手だ」とウォートンを絶賛。ジョリーン・レスコット氏も「彼は一流のプロであるだけでなく、挫折に対処して乗り越えるだけの精神的な強さも備えている」と落選後の好プレーを高く評価している。

 ウォートンは試合後、落選について「それもただのサッカーの一部だ。代表に選ばれる保証は決してなかった」とコメント。トーマス・トゥヘル監督からは電話で「惜しかった」と伝えられたといい、指揮官に対しても「それもサッカーだ」と潔く返答したという。その上で、発表時点で残っていたリーグ最終節とECL決勝に集中することを第一に考えていたようだ。

 今後に向けては「世界の終わりではない。まだ若いし他の大会やW杯に将来出られることを願っている」とウォートン。前を向いた優勝の立役者は「夏と今夜を楽しむことにするよ」と笑顔でシーズンを締めくくった。