『北野誠のズバリサタデー』(CBCラジオ)の「ズバリこの人に聞きたい」は、話題の人や本の著者に北野誠がインタビューを行なっているコーナーです。5月16日の放送では、『性格は変えられるのか - いまの自分を好きになれない人へ -』(ワニブックス)の著者で、早稲田大学文学学術院教授で性格研究を専門とする小塩真司先生にインタビュー。この本では「性格を変えることは可能なのか」という疑問に対し、さまざまな研究結果からアプローチし、ライフイベントによる影響や性格を変えるための実験結果を紹介しています。

人間の性格を測る5つの特性

小塩先生は性格が形成される要素について遺伝と環境を挙げ、心理学の研究から人間の性格はビッグファイブと呼ばれる5つの特性があると語りました。

外向性、神経症的傾向、開放性、協調性、勤勉性と5つの特性があり、人によってそれぞれに高低があります。

もちろんそれ以外にも完全主義や自己評価など、さまざまな性格があります。

例えば「外向性を高めたい」など、中には性格を変えたいと思うことがあるでしょうが、性格を変えるというのはどのようなイメージで捉えれば良いのでしょうか?

小塩「体重が変わるイメージを持ってもらうと良い」

体重が1kg変わる程度ではあまり変わったイメージにはなりませんが、5kgぐらいなど大きく変動すると変わったと言われますので、性格も毎日少しずつ変えるとしばらくは変わった実感はないと思いますが、ある程度経つと大きく変わったと感じるわけです。

性格は遺伝によるものもありますが、就職や結婚、こどもの誕生など、大きなライフイベントによって性格が変わることはあるとのこと。

環境が大きく変わると日々の生活が変わり、少しずつ性格が変動して、結果的に大きく変わることが起こりやすくなるそうです。
 

性格を変えたいと思う真の理由

性格は変わるとのことですが、そもそもなぜ人は性格を変えたいと思うのでしょうか?

「ちょっと考えていただきたいのは、本当に性格を変えたいと思っているのかというところなんですよね」と問題提起する小塩先生。

性格を変えたいというのは、実は「目の前のできごとに対応したい」という目的があるためです。

小塩「本当に変えたいのは、例えば人前でうまく話ができるとか、ストレスに対処できるようにとか、本当に変えたいのはそういうところだと思うんですよね。

ですから、そういうことをうまくするのが本当は大事なんですけど、つい性格を変えるという大きなものに目を向けてしまうところが問題ではあるかなと思います」

少しの変化が続くと性格は変えられる

逆に言えば、目の前のできごとに対処し続けることによって、おのずと性格が変わるともいえます。

小塩「例えばそれまではやってなかったことが新しくできるようになりますと、自分はそういう面があるんだと思ってきますよね?そうすると、自分が自分をどう捉えるかというところも変化してくる。
結果的に性格が変わるということにはなるんじゃないかと思います」

自分が内向的だと思っている人が、いきなり人前で活発に意見を出すというのは難しいですが、まずはひとつだけ意見を言ってみるなど少しずつやってみる。

それを継続してやっていくことで性格が変わることにつながるようです。

小塩先生は「できる範囲で少しずつやってみることが日常生活では大事だろうと思います」とまとめました。
(岡本)
 

北野誠のズバリ
2026年05月16日10時30分〜抜粋(Radikoタイムフリー)