習近平氏「イランに軍装備品を供与しない」、トランプ氏が明かす…中国外務省は「新たな合意に達した」
【ワシントン=阿部真司、北京=東慶一郎】米国のトランプ大統領は14日放送の米FOXニュースのインタビューで、北京で行われた米中首脳会談について、中国の習近平(シージンピン)国家主席がイランに対して「軍装備品を供与しない」と語ったと明らかにした。
一方で、中国外務省は15日、会談で「新たな合意に達した」との声明を発表したが、詳細は明らかにしていない。
トランプ氏は、中国がイランへの軍事支援を行わないと確約したとして、「重大な発言だ。非常に大きな意味を持つ」と歓迎した。中国は軍事・経済の両面でイランを支援しているとされる。中国の軍事支援を止め、戦闘終結に向けたイランとの交渉で圧力を強める考えとみられる。
ホルムズ海峡についても、習氏から開放に向けて協力の申し出があったと明かした。習氏は「できることがあれば喜んで協力したい」と述べたという。
トランプ氏は会談全体を振り返り、「二つの偉大な国による歴史的な会談だった」と総括した。世界をリードしてきた先進7か国(G7)に言及し、「(現在は米中の)G2がある」と米中関係の重要性を強調した。
中国外務省は15日の声明で、両首脳が「両国と世界の重要問題について意見交換し、一連の新たな合意に達した」と明かした。「双方が懸念する問題を適切に扱う」ことや「国際問題での意思疎通や協調の強化」などを挙げたが、具体的な中身には触れていない。
一方で、会談に同席したルビオ米国務長官は14日放送の米NBCニュースのインタビューで、中国が「核心的利益」と位置づける台湾問題について「米国の政策は変わっていない」と述べ、従来の方針を堅持しているとの見解を示した。トランプ氏が台湾問題で中国に譲歩するとの見方を打ち消す狙いとみられる。
