iPhoneを「月額1円で契約した」と喜ぶ夫。でも2年後に“画面割れ”のせいで「2万円請求」されるって本当ですか? まさか「自分のスマホ」になってないなんて…プランに潜む罠とは
「実質1円のスマホ」とは?
「実質1円」とは、スマートフォンをそのまま1円で購入できる仕組みではありません。キャリアの「端末購入プログラム」と各種割引を組み合わせ、2年後に端末を返却するといった条件で、月々の支払いを1円に抑えた仕組みです。
ドコモの「いつでもカエドキプログラム」やauの「スマホトクするプログラム+」などが代表的で、例えばドコモでは残価設定型24回払いで端末を購入し、23ヶ月目に返却すれば残りの支払いが免除されます。
実態としては、「2年間借りて使い、期限が来たら返却する」というレンタルに近い契約、と理解しておくのが正確でしょう。2年後に端末を返却しなかった場合は、免除されるはずだった残価が再分割として請求され始め、機種によっては数万円単位の追加支払いが突然発生します。
なお、「一括1円スマホ」は、返却不要で端末が自分のものになる別の仕組みで、「実質1円」とは根本的に異なるため、どちらの契約かを必ず確認しておきましょう。
1円スマホの画面を割ると違約金が請求される? ケースやフィルム込みの損得は?
画面割れや水没、著しい傷がある状態で端末を返却すると、各キャリアから「故障時利用料」として最大2万2000円が別途請求されます。厳密には「違約金」という名称ではありませんが、実質的なペナルティとして機能します。
2年間きれいに端末を保つためには、スマホケースと画面保護フィルムの装着は実質的に必須といえます。ケースとフィルムを合わせて3000円前後で用意でき、2万2000円のリスクを回避できるなら費用対効果は明らかでしょう。
1円スマホのそのほかの注意点
1円スマホの落とし穴として最も多いのが、返却期限を忘れてしまうケースです。期限を過ぎると残価が再分割として請求が始まり、機種によっては数万円の費用が発生する可能性もあります。
また、2025年8月にSoftBankが、2026年2月以降はドコモやauでも、端末返却時に最大2万2000円の「プログラム利用料(特典利用料)」を導入しました。端末の状態が問題ない場合でも、同キャリアの指定機種への買い替えを行わない限りは利用料が発生する設計で、「返すだけで2万円取られた」と驚く人も少なくないでしょう。
さらに、月額料金の高いプランへの加入が契約条件となるケースが多く、端末代が安くても通信費を含めたトータルコストで比較する視点が家計管理には欠かせません。
まとめ
実質1円スマホは、端末購入プログラムと割引を組み合わせ、2年後の端末返却を条件に月々の支払いを1円に抑えた仕組みです。「購入」ではなく「返却前提のレンタル」に近い契約と理解しておくと分かりやすいでしょう。
返却時に画面割れや破損があると、最大2万2000円が請求されるため、3000円前後のケースとフィルムで事前に保護しておきましょう。なお、Android端末は「故障紛失サポート」への加入で、費用を2200円に抑えられる場合もあります。
2025年8月以降は、端末破損がなくても返却時に最大2万2000円の「プログラム利用料」がかかる場合があるため、契約前にトータルコストを確認するのが重要です。
出典
株式会社NTTドコモ いつでもカエドキプログラム
KDDI株式会社 au スマホトクするプログラム+
執筆者 : 高柳政道
FP1級、CFP、DCプランナー2級
