子どものランドセルが床に置きっぱなしになっていませんか? 小3と小6の姉妹を育てる整理収納アドバイザー1級の森川とろろさん(ESSEベストフレンズ101)も、長年ランドセルのしまい方に悩まされたそう。そこで森川さんが経験した「収納失敗談」と、子どもが自然と片付けるようになった「ランドセル収納」のポイントを紹介します。

個人的に後悔したランドセル収納2つ

整理収納の仕事をしていますが、今のランドセル収納になるまで、失敗と実験の連続でした。ランドセルの「かける・持ち上げる」動作は低学年には意外とハードルが高いもの。まずは、わが家の2つの失敗談をご紹介します。

●失敗1:クローゼットは動線が悪く、高さも合わなかった

「机の近くが便利」と近くのクローゼットをランドセル置き場にしましたが、これが大失敗。玄関からいちばん遠い場所だったため、面倒になって手前にポイッと置かれていました。

さらに棚の位置が高すぎて、重いランドセルを持ちあげるのが低学年の娘には重労働だったよう。結局、床に置かれたものを私が戻す不毛な家事が増えただけでした。

●失敗2:キャスターつきワゴンに置いて大惨事

次に試したのが、フックをつけたキャスターつきワゴン。しかし、ランドセルの金具をフックにかける作業は子どもには難易度大。

さらにキッチンワゴンで代用したため、ランドセルの重さに耐えきれず、ガシャーン!と転倒…。ワゴンにのせていたものが部屋中にぶちまけられた絶望感と片付けの大変さは、今でも忘れられません。

失敗からたどり着いた「ランドセル収納」のポイント

数々の失敗を経て気づいたのは、「子どもが無意識にできることしか続かない」ことでした。子どもを家の収納に合わせるのではなく、収納を子どもの行動に合わせて改良した4つの工夫を紹介します。

●改良点1:床置きされやすい場所に棚を置く

床置きされる場所こそ、じつは「いちばん置きやすい場所」。そこで部屋のジャマにならないことよりも動線を最優先し、わが家では玄関から学習机へのルート上に棚を設けました。一歩も寄り道せずに置けるので、床置きも減ります。

●改良点2:棚は子どもの腰よりやや低めにする

重たいランドセルを持ち上げる動作は、毎日となると大人でもおっくうです。

おすすめは子どもの腰よりも低い位置。ランドセルを背負ったまま棚にお尻を向け、肩ベルトを外せばストンと置ける高さなら、筋力のない低学年でも苦になりません。

●改良点3:あえてフタを全開にして収納する

ランドセルのフタがベローンと全開になっている光景は、小学生の親ならよく見ているはず。じつはこれがわが家では役立っています。

棚の上なら全開にできて中身が一目瞭然。奥底に大切なプリントが隠れている恐怖も防げて、準備もスムーズに。見た目よりも「見やすさ」を大切にしています。

●改良点4:登校セットとやりかけの宿題もひとまとめ

ランドセル置き場の下に、靴下・ハンカチ・ティッシュ・マスクを入れた「登校セット」も配置しています。あちこち動きまわらずに身支度が完了するので、朝のバタバタが激減。

さらに便利だったのが「やりかけ宿題」の一時置きスペース。夕食時、ダイニングテーブルに広がった宿題を見て「宿題を片付けて!」と怒らなくても、サッとそのスペースに退避させるだけ。親子の平和のために、ぜひおすすめしたい工夫です。

わが家も仮説と失敗を重ね、今の収納になりました。ぜひ親子で相談しながら、今のわが子に合う場所を一緒に実験してはいかがでしょう。