RIZIN神戸大会への思いを語った皇治

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 「RIZIN.53」(5月10日、ジーライオンアリーナ神戸)に参戦する皇治(36)=TEAM ONE=がこのほどデイリースポーツの取材に応じた。平本蓮(27)=剛毅會=と判定決着なしのスタンディングバウト特別ルール(3分×3回)への自信を示し、その後の展望についても大いに語った。

  ◇  ◇

 −神戸大会で平本と対戦する。

 「別の相手とほぼ決まっとったんですよ。MMAでやるって。俺も1年ぶりなので、しっかりした試合を見せたいと思っていた。ほぼ決まっている中で、平本の話をもらって。RIZINもより盛り上げたいということだったし、ファンもね、賛否両論言えるのは平本やろうなと思ったんで、そっちを選んだ感じですね」

 −昨年5月のカリミアン戦から1年ぶりの実戦。

 「別に空ける気もなかったんですけど、事故(24年12月にフェラーリ運転中に物損事故を起こし、現場を離れたとして25年に書類送検)もあったりね。あと、何回も決まりそうやという試合もあったんですけど、あまり気持ちが上がる試合がなかった。中学卒業してから21年間ずっと試合を続けてきたので、去年はゆっくりしてもいいかなと思って。その分、今年頑張ろうという感じですね」

 −今回体重が無制限。不利な条件では。

 「だいぶ不利ですね」

 −その条件でなぜ受けた。

 「やっぱり格闘技界で唯一無二を目指してやってきたんで。俺にガタガタ言うやついますけど、じゃあ俺と一緒のことができるかって言ったら、できるやついないと思う。体重関係なしに試合してみたり、他団体駆け回って試合してみたり、そういう飛んだことができるのって俺だけやから。そういう意味では俺の仕事かなとも思っています」

 −判定決着なしの特別ルール。どんな試合をしたい。

 「体重も差があるから、観客は倒し合いを見たいと思う。昔のK−1じゃないですけど、小さいやつが大きいの倒すのもありやと思うし。やっぱり『まさか』が出て、格闘技じゃないですか。その『まさか』を俺は狙っています」

 −決着をつける。

 「ベルトかけてほしいんですけどね。ラストなんちゃら(ラストマン・スタンディングベルト)、あれは俺にふさわしいと思うんで」

 −地元大阪に近い神戸での開催ということで応援も多い。

 「というか、俺がいないと(会場が)埋まらへんでしょ。RIZINなどが俺を使いたいというのはやっぱりそういうことやと思うんで。アンチは『客寄せパンダ』と言いますけど、客寄せパンダも十分な役割。おまえらができひんから俺がやってんねんって話なんで。客も呼ばれへんくせに言うなって話。それはそれで、いい役割やなと俺は思っていますけど」

 −平本戦が決まって反響は大きかった。

 「あったけど、今までとあまり変わらないですよ。いろんなやつとやってきたんで。でも、平本嫌われてるなとは思いましたよ。みんな倒してくれ、倒してくれって言ってきますもんね。あいつ人気ないでしょと思ったね」

 −アンチもいないと注目されない。

 「やっぱり俺らの仕事って(那須川)天心や井上(尚弥)君とは違うんで。ファンばかりつく、そういう役割じゃない。アンチもつけるのが俺らの役割。俺ら『ばいきんまん』ですから。今回『ばいきんまん』同士の戦いみたいな」

 −平本選手は9・10京セラドームに向けて肩慣らしみたいなことを言っていた。

 「いや、俺も肩慣らしですけどね。俺は1年ぶりやし、彼は2年ぶりか。俺も9月出たいと思っていますし、そういう意味ではお互い肩慣らし。俺もほんまは公式戦したいから。みんな勘違いしていて、公式戦を俺がしない、できないと思っているけど、いやいや全然そんなことなくて、したいけど、しなくてもいいわけですよ。人気があるから。賛否両論あって沸かすことのできる選手。その辺の格闘家がエキシビションできますかといったらできないですよ。俺と平本が今回のRIZINのファイトマネー一番もらうんですよ。公式戦しているやつよりね。それをよく考えろよと。今の時代、エキシといっても俺ら本気ですから。でも、公式戦しなくても稼げてしまう俺らは罪やなとは思いますけど」

 −今後、意識する相手は。

 「朝倉がね、未来『ハゲチャビン』がずっと俺とやるみたいなこと言っているので。堂々とやれよと思っていて。これも俺の思いがあって、(朝倉が)逃げ回っていますけど、結局自信がないと思うんですよ。打撃の選手に全部負けている。だから打撃の俺とやるのは自信ないんですよ。だけど、キャラ上『路上の伝説』とか言っちゃってるから、強がって表では言っていますけど、裏ではMMAルールにしてくれとか言ってきているんですよ。ほんまに自信ないんやろなって思います。9月とかね、12月いいんじゃないかと思いますよ。あいつは第一線には全部負けているのに、じゃあそれ以外で盛り上がる相手誰なんって、もうそれこそ俺しかいないと思うんですよね。俺か平本しかいないし、平本には負けているじゃないですか。もう俺とやるしかないやんと思うんですけどね。まあ自信ないんじゃないですか」

 −今回の試合を見たら。

 「ますます自信なくなると思う。だけど、俺がここで平本を倒したり、いい試合をしてしまうと、もう逃げられないですよ」

 −平本選手は以前から意識する相手だったのか。

 「意識というか、仲悪いんで本当に。階級も違うし、交わることはないやろうなと思っていた。裏でDMでけんかしたりしていたので、いいタイミングといえば、いいタイミング」

 −どういう姿を見てほしい。

 「自分がやっている『NARIAGARI』という団体があって、次回大会が5月16日(ゴリラホール大阪)にある。『BreakingDown(BD)』と対抗戦なども騒がれていますけど、まあ朝倉がね、やるんだったらいつでも行ってやりますけど。俺らはRIZINなどでほんまに活躍するような選手をつくりたいから。その選手たちにいい背中を見せられるように、10日は頑張ろうと思っていますね」

 −BDとは違う。

 「そこはすごく思っていることがあって、BDって俺はかわいそうだと思っている。何でかと言ったら、ひと時なんですよ。いきなり何もなかった人をイキらして、有名にさせてしまうって、お金や副収入はその時だけ入ってくるけど、絶対続かないんですよ。俺は26歳からメジャーの舞台に出て、約10年間ずっとこの位置にいて、ずっと知名度は上っていっていると思うんですよ。でも実力もないやつに名前を持たせたところで勘違いしてすぐ落ちる。実際BDでずっと名前が上がって、その位置を続けている選手は今のところ、いてないと思っていて。だから俺は選手がかわいそうと思っています。NARIAGARIでは実力を最低限つけて、エンターテインメントを教えて、そこから独り立ちして、RIZINやK−1で活躍する選手をつくりたい。NARIAGARIを育成所みたいに思っています。今回の神戸大会にもNARIAGARIから出るんですよ。そういう選手の架け橋になれたらいいなとは思っています。BDとは趣旨が違う。BDは自分らの団体で盛り上げたい。1分間を盛り上げたいみたいな感じなので、ちょっと違うんですよ。その団体で稼ぎたいと思っている朝倉か、選手たちをほんまに上に上げたいと思っている俺か、差は出る。対抗戦をすれば100パーセント俺らが強いから。だから対抗戦するのはもういいかなとは思っています」