固定電話の“基本料金改定”で、負担が「年2万円以上」に!? 実家の両親は“スマホを持ってる”ので「解約すべき」ですか? 設置し続けるメリットはあるのでしょうか?
2026年4月1日利用分から固定電話の基本料金が改定に
NTT東日本株式会社およびNTT西日本株式会社は、固定電話の基本料金の見直しを公表しました。老朽化した設備の更新や、IP網への移行(PSTNマイグレーション)に伴う料金体系の変更が背景にあり、新料金は2026年4月1日利用分から適用されます。
従来の距離別通話料金が全国一律化されるなど、料金体系がシンプルになりましたが、一方で回線使用料(基本料金)の値上げも行われ、プランにより事務用で330円、住宅用で220円のプラスとなっています。
固定電話を解約すると“年間2万5000円”の節約になる可能性も
東京都内を含む3級取扱所の住宅用の、2026年3月までの回線使用料は1870円(月額・税込み)でした。そのため、固定回線の維持には年間2万2440円かかりましたが、4月の改定以降は年2640円の値上げとなるため、年間2万5080円かかることになります。固定電話を解約することで節約できる金額は、決して小さくないといえるでしょう。
固定電話の保有状況は“54.9%”で年々減少! 設置する理由・しない理由とは?
総務省が実施した「令和6年通信利用動向調査」によると、固定電話の世帯保有率は54.9%で年々減少傾向にあります。
一方、スマートフォンは調査時点で9割が保有しており、固定電話の必要性が低下していることが伺えます。特に若年層では不要と判断するケースが増加している半面、高齢者世帯では依然として固定電話の保有率が高いようです。
あるアンケート調査によると、固定電話を保有する理由の1つとして、緊急時の連絡手段として安心感があるとの回答がありました。固定電話には、電話回線が切断されない限り利用できるタイプの電話機があるため、急な停電の場合でも外部と連絡が取れる可能性があります。
また、長年使ってきた人にとっては操作が簡単であることや、自治体・病院・親族などが固定電話番号を連絡先として把握していることなども固定電話のメリットと考えられるでしょう。
一方、設置しない理由としては、スマホで十分代替可能なことや、営業電話や迷惑電話が多いこと、コストに対して利用頻度が低いなどの回答が見られました。掲題のように「スマホがあるのになぜ?」と考える人もいるかもしれませんが、上記のようなメリットを感じ設置を続けているのかもしれません。
まとめ
4月に基本料金が改定された固定電話には、少なくとも年間2万円以上の回線使用料がかかっており、無視できない金額といえるでしょう。固定電話には緊急時の連絡手段として利用できるメリットがありますが、自治体や親族などが固定電話番号を把握しているため、無くなると連絡が取れなくなるデメリットもあります。
解約する際はそれらも踏まえ、どのように使っているか、固定電話がなくなると困ることがあるかなどを確認して判断すると良いでしょう。
出典
NTT東日本株式会社 「加入電話」「加入電話・ライトプラン」回線使用料改定について
NTT東日本株式会社 加入電話の回線使用料の改定について
NTT西日本株式会社 「加入電話」「加入電話・ライトプラン」の基本料金改定について
総務省 令和6年通信利用動向調査の結果
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

