北秋田市出身・中嶋聡オリックス前監督が県内で初講演 強い組織作りのために心がけていること 選手の育成で大切にしているポイント語る
吉田輝星投手・曽谷龍平投手をオリックスで指導したのが北秋田市出身で、オリックス・バファローズ、前監督の中嶋聡さんです。
現役選手としては、歴代1位タイとなる1軍実働29年の経験があり、あの大谷翔平選手とも同じ時期にチームに在籍したことがある中嶋さん。
監督としては最下位に沈んでいたチームを立て直し、パリーグ3連覇に導きました。
今週月曜日、中嶋さんは県内で初めて講演し、強い組織を作るために心がけていることや人を育てるために大切にしているポイントなどを語りました。
■1軍実働29年! 長い現役生活の中で特に印象的だった瞬間は?
「オリックス・バファローズ前監督 中嶋聡さんにご登場いただきます。どうぞ大きな拍手でお迎えください」
北秋田市出身で、鷹巣農林高校からプロ野球の世界に進んだ中嶋聡さん。
40年前のプロ野球ドラフト会議で当時の阪急ブレーブスから3位指名を受け入団。
強肩強打のキャッチャーとして活躍し、西武や横浜、日本ハムでもプレーしました。
1軍での実働は実に29年!これはプロ野球、歴代1位タイの大記録です。
長い現役生活の中で特に印象的だった瞬間とは。
中嶋聡さん
「強いてあげたとしたら、プロ初打席ですかね。絶対に初球から振ろうと思っていたんですけども、完全に飲まれてまして、三球三振、全部見逃しで、手も足も出ない状態で帰ってきたんですよ。ボール自体はたいしたことなかったんですけども、非常に『やってやろう』というのと、ここから始まるんだというので体が全く動かなかったですね」
日本ハム時代には、ルーキーで入ってきた、あの大谷翔平選手ともプレーしました。
中嶋さん
「来た時から二刀流でしたので、 やっぱり投げても速いですし、スライダーの曲がりは大きいですよね。あとバッティングしている時の飛距離がですね、考えられないんですよ。なので、皆さんも考えたことがあると思うんですけども、二刀流というのはできるのか、通用するのかって いうのが、考えられていたんですけども、 誰がこの才能を、どっちかをやめるって言えるんだろうな っていうそのぐらいの選手でしたね」
■最下位からリーグ3連覇へ チームを率いるうえで重視したことは?
現役引退後は指導者の道に進み、2021年にオリックス・バファローズの監督に就任すると、前のシーズンは最下位だったチームを優勝へと導きます。
そこからリーグ3連覇を達成。
2022年には日本一にも輝きました。
チームを率いるうえで何よりも重視したのが雰囲気作りです。
中嶋さん
「一軍の試合をテレビで見ていて、 暗いんですよね。負けているチーム、その空気が淀んでいるようにしか見えなかったんですよね。なので、どうやったら変えられるかなといった時に、本当はやりたくないんですけれどおだてることですね。どんな失敗しようが、『いいやんいいやん』こう乗せていくしかできないんですよね。逆にこっちが、普通だったら怒ることを怒る必要なく逆に明るくですね。 やったこともないようなぐらい明るく。ベンチの中で騒いだりしましたね」
選手の育成にも定評があった中嶋さん。
二軍監督を務めた時代に育てた若手選手がその後のリーグ3連覇に大きく貢献するなど、強い組織づくりにつながりました。
中嶋さん
「新しい世代と代わってくるときに、『今の若い奴ら』ていう言葉、必ず出てくると思うんですよね。 その『新人類』とか、『Z世代』とかいろんな言葉ありますけれども、 正直それを作った言葉っていうのは、先の(世代の)人たちだと思うんですよね。なので、別にそこに囚われる必要なく、どの世代の関係なく、僕はコミュニケーションを取ることがすべてかなと思うんですよね」「僕は伸ばすのは長所だと思います。長所をずっと考えてあげた方がいいのと、課題は我々指導者が持っていればいいだけであって、必ずどっかで壁にぶち当たるので、その時にその課題をといていく。 長所はどこまでも伸ばしてあげた方がいい気がします。なので、長所は良くなっていった時に、その止まってた課題までちょっとずつ、上がっていく。だから10まで長所が上がっていった時に、ダメだった部分が5ぐらいまで上がるときがある。なので、そこからスタートした方が分かりやすいので、そのダメな部分っていうのも上がってくるまで待っててもいいのかなと」
■現在はオリックスシニアマネージャー 期待を寄せる選手は?
そして27日に新たなシーズンが開幕するプロ野球。
現在はオリックスでシニアディレクターを務める中嶋さんが、チームで期待を寄せる選手が金足農業高校出身、去年ひじの手術をした吉田輝星投手です。
中嶋さん
「非常に、回復早くですね、 ある程度投げられるようにはなってきますけども、トミージョンという手術の性質上、その腱が馴染んでくるのに、もうちょっと時間がかかりますので、投げて、復活、 投げて、復活、というその調整が非常に難しいところですけどね。だいぶ短くなってきてるんで、夏とは言わないんですけども、その前に上がってくると思いますので」「本当に気が強いですよ。負けん気が強い、どこまでも向上心がある選手ですので、いろんな講釈たれることもあるんですけれども、かわいいですね。頑張ってほしいなと思いますし、そこまでね、体格いいわけじゃないじゃないですか。背が高いわけじゃないんですけれども、やっぱり、(球速)150キロを超えていますので、独特の軌道のストレート、あれが復活して活躍してほしいなと、本当に思いますね」
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中嶋さんは、野球のチームと企業では前提で異なる部分があるとしたうえで、強い組織を作るためには、コミュニケーションを大切にすること、全員が同じ方向を向くためのルールづくりが必要と話していました。
私にとっては同じ北秋田市出身の大先輩。
今後のご活躍を期待しています。