誰でも手軽にできる脳トレ「早口言葉」で認知症予防。最近むせやすくなったなと言う人にもおススメの《活舌トレーニング》
早口言葉は、誰でも手軽にできる脳トレとして、近年注目されています。文字を目で追い、早口で読み上げることで、脳の老化防止に。口周りの筋力を鍛え、滑舌も良くなるトレーニングを、元アナウンサーの赤間裕子さんに教えてもらいました(構成:古川美穂)
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声を出すだけで健康を維持
年々むせやすくなったり、食べ物を飲み込みにくくなったりして悩んでいる方は多いのではないでしょうか。実は、口腔機能の低下は誤嚥性肺炎など身体的な衰えのリスクだけでなく、メンタルや脳の機能にも大きな影響を与えます。
滑舌が悪くなる、ほかにも言葉がスムーズに出なくて聞き返される経験が増えると、話すこと自体が億劫に。しゃべる機会が減るとさらに言葉が出にくくなる悪循環が起こり、認知症の危険性が高まってしまいます。
そこでお勧めしたいのが、声を出すトレーニングです。私は20年近く前から、シニア向けの「健康ボイトレ音読塾」を主宰しています。
講座の前半は五十音を使った発声練習や、早口言葉でウォーミングアップ。後半は絵本や新聞記事を読んでもらったり、時には漫才をしたり。

(写真:stock.adobe.com)
「滑舌トレーニングやさまざまな原稿を音読することが刺激になっています。早口言葉が言えなくて大笑いするのもまた楽しい!」「練習してきれいに発音できると嬉しいですね」という声を、長年通っている方々からいただきます。
あるとき、夫に先立たれて以来、会話の機会が減ってしまった方が入塾されました。最初はか細い声でしたが、2週間に1回、講座で発声練習をするうちに、声に力強さとハリが出てきて、私も感激。今も元気に参加してくださっているんです。
どなたも最初はつっかえつっかえですが、続けるうちに滑舌良く通る声が出せるようになり、同時に話し方や表情も生き生きとしてきます。
発声時に使う顔の表情筋には形状記憶の性質があり、使わないと固まってしまうそう。でも筋肉は何歳からでも鍛えることができるのです。
コミュニケーションに自信がつくと、自然と活動的になり、脳も活性化。また、字を目で見て声に出し、自分の声を意識して聞くという一連の繰り返しは、脳に大変良い刺激を与えると言われています。
継続すれば1日1分でOK。誰でもすぐにできるトレーニングは、脳の機能向上にもってこいです。では、さっそく始めていきましょう!
準備編
お腹からしっかりと声を出すには、正しい姿勢と腹式呼吸が重要です。
まず足を肩幅に開いて立ち、背筋をまっすぐに伸ばします。そして、ゆっくり「ふ〜」と口から息を吐きましょう。
お腹をへこませながら完全に吐ききったら、鼻からゆっくり息を吸います。肩に力を入れず、お腹が膨らむよう意識して。
「吐く」「吸う」それぞれ1回5秒を目安に、3セット繰り返します。
発声は正しい母音の口の開け方で行いましょう。
「あ」は指が2、3本入るぐらい縦に大きく開けます。「い」は小指が1本入るぐらいに開き、口角を左右の耳に寄せるイメージで。「う」は唇で小さな丸を作るようにすぼめ、少し前に突き出すように。「え」は唇をやや左右に引くようにして、指1本入るほど開けます。舌先はやや上向きで。「お」は唇に少し力を入れ、頬がややへこむようにします。
滑舌トレーニング実践(1)につづく
