Image: Raymond Wong / Gizmodo US

今月中旬に発売されたNothing(ナッシング)のバジェットヘッドホン Nothing Headphone (a)

より軽く、カラフルに。3万円を切った「Nothing Headphone (a)」

昨年リリースされたNothing初のヘッドホンHeadphone (1)をベースに、お手ごろ価格に落とし込んだ端末で、カラフルなデザインが魅力です。

両モデル共に日本展開あり。Headphone (a)は2万7800円、Headphone (a)は3万9800円。低価格化するということは、何かしらスペックダウンされているわけですが、それを「妥協」ととるか「不必要」ととるかはユーザー次第。バジェットモデルで十分という人も少なくないのです。

てことで、米Gizmodo編集部が、音質、ANC、装着感などカテゴリ別に両モデルを比較してみました。

デザイン

Image: Raymond Wong / Gizmodo US

Nothingのプロダクトを手に取る人は、やはりそのデザインに惹かれる人が少なくないはず。Nothingと他メーカーのプロダクトを比較するなら簡単なのですが、Nothing vs. Nothingとなるとムズい…。Nothingヘッドホン最大の特徴である長方形のイヤーカップは共通、操作性で高評価の物理ボタンやホイールも共通です。

両モデルで見た目や印象で最も差が出るのはカラバリ。(1)がブラックとホワイトの2色展開で高級感かつ硬派な印象に対し、(a)はピンクとイエローを追加。3月発売なので、春らしいカラーに購入意欲をそそられます。

ただ、詳細まで見ると、(1)のイヤーカップのカセットテープ的な遊び心もたまらん! また、(1)の方が価格が高いだけあって、素材にアルミ(一部プラスティック)を採用。(a)はフルプラスティックなので、並べるとやはりチープ感はあります。

…デザインカテゴリの勝敗が一番難しいかもしれません。正直、引き分けって言いたいくらい。好みが大きいけど、僕の独断と偏見でいうと…ここはHeadphone (1)。カラフルなポップさよりも、カセットテープデザインの個性を勝ちとしたい!

勝者:Headphone (1)

サウンド

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Nothingのプロダクトならまず見た目。で、ヘッドホンなので、その次に大切なのはやっぱり音。

両モデル共に搭載ドライバーは40mmですが、大きな違いはそのチューニング。Headphone (1)はイギリスの名門スピーカーメーカーKEFがチューニングでコラボしていますが、(a)にはそれがなし。

両モデルを交互に聞くと、その差をしっかり感じることができます。(a)の音も決して悪いわけではない、むしろいい。ただ、(1)の方がもっといい。低・中・高域すべてにより含みがあり、サウンドステージが明らかに広い。個人的には、(a)の低域は若干人工的ブーストが強いかなという気もします。これ、Nothingの妹ブランドCMFのHeadphoen Proでも感じたことです。

音はわかりやすく価格差だけ違います。

勝者:Headphone (1)

装着感

Image: Raymond Wong / Gizmodo US

Headphone (1)と(a)は素材が異なりますが、その差が装着感にも影響を与えているようです。

直接当たる部分のヘッドバンドとイヤーカップのメモリーフォームクッションは同じですが、フレーム素材がアルミ&プラか、全部プラかの違いがあります。ちょっとした違いなのですが、全部プラの(a)の方が少し軽くなります。

(1)は329g、(a)は310g。数字にするとちょっとです。短時間の装着でも少しの差です。でも、ヘッドホンって長い時間つけっぱなしなこともあるガジェット。そうなると、この少しの差がじわじわと首に効いてきます。

それ以外の締め付けや全体的なフィット感はとくに大きな差はなし。でも、重さって大きいですね。

勝者:Headphone (a)

バッテリーもち・機能

Image: Raymond Wong / Gizmodo US

Headphone (a)の最大の売りはバッテリーもち。ANCなしで135時間、ありで75時間です。(1)のバッテリーもちは、ANCなしで80時間、ありで35時間。(a)の圧勝ですね。(1)との比較だけでなく、他メーカーと比べてもバッテリーもちの長いヘッドホンとして魅力です。

機能は甲乙つけ難い。というのも、ほぼ横並びで同じですから。ANC、イコライザー、Nothing Xアプリ、アダプティブANC。ただし、(a)には自分のヒアリングに適した音を提供するパーソナライズイコライザーがありません。なんで(a)にこの機能を搭載しなかったのか、シンプルに不思議ですね。

とはいえ、パーソナライズイコライザーとバッテリーもちなら、後者の方が大事よね。

勝者:Headphone (a)

ANC

両モデル共にANCあり。Headphone (a)がバジェットモデルといえども、この価格帯ならANCはあって当然です。

Headphone (1)リリース時にレビューした際、ANCは結構高評価でした。が、 Bose(ボーズ)のQuietComfort Ultra Headphones(第2世代)と比較したら、そりゃ完敗ですけどね。

で、これが(a)になるとどうなるか? (1)も(a)もANC性能はほぼ双子。ニューヨークの地下鉄でも十分ノイズをブロック、オフィス環境ならANCの満足度はさらに上。

ANCだけを比較すると完全に引き分けなのですが、同じANCをより低価格で享受できると考えると…。

勝者:Headphone (a)

総評!

Image: Raymond Wong / Gizmodo US

実に僅差のカテゴリもあるものの、カテゴリ別での勝ちの数はHeadphone (a)が多いです。

カラフルでバッテリーもちがよくて、(1)よりも1万円ちょい安い(a)。一方で、(1)が勝利したカテゴリの方が重要度が高いと見ることもできます。サウンドと作りがより高級な(1)。

オーディオ機器なのでやっぱりサウンドを重視したい。となると、勝利の数では譲ったものの、総合的評価では、僕はHeadphone (1)に軍配をあげたくなります。Nothing Headphone (1)は、しっかりと価格差に見合った価値があります。

あとはそれぞれのカテゴリの個人の優先度、ですね。

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