騒動、電撃婚、脱退…朝ドラ『虎に翼』映画化で気になる、“主人公の弟役”の続投の行方「あのキラキラの瞳は…」
そこで気になるのが、伊藤演じる主人公・佐田寅子の弟役で出演した、三山凌輝が続投するのかどうかである。2025年の三山はグループ脱退や結婚など、目まぐるしい変化を経験した。
2026年はソロ活動をスタートさせ、2つのシングルをリリースしている。孤軍奮闘の中で俳優活動にも変わらぬ意欲を示している。“イケメン研究家”加賀谷健が解説する。
伊藤沙莉主演の朝の連続テレビ小説『虎に翼』では、戦後社会の問題を真っ向から誠実に取り上げ、戦前、戦中の生活様式も端正な美術の作り込みによって、さりげないが味わい深い表現に工夫を凝らしていた。
伊藤が演じた主人公・佐田寅子は、戦中の日本で初めて女性弁護士になり、戦後は裁判官になった。「はて?」という疑問符を常に投げ掛け、おかしいことにはおかしいと主張する、鋼の態度を徹底していた。近年の朝ドラ作品としては最も注目を集め、最も好評だった作品といって差し支えないだろう。
寅子を取り巻く周辺キャラクターたちも情熱的な面々ばかりで、中でも戦後の上野で弱きを助ける側に回る、弁護士の奮闘は感動的だった。寅子にとっては学友でもある山田よね(土居志央梨)と轟太一(戸塚純貴)が、上野に弁護士事務所を設立するサイドストーリーを描く、スピンオフドラマ『山田轟法律事務所』は3月20日に放送予定。
さらに映画化作品の制作決定も発表されている。そこで気になるのは、作中人物の誰よりも瞳をきらきらさせ、絵に描いたような好青年を演じた三山凌輝は出演するのか、だ。
◆2025年を代表する名演はもっと評価されるべき
三山が演じたのは、寅子の弟・猪爪直明だった。秀才である直明は、帝国大学進学を目指して単身、岡山の進学校で寄宿舎生活をしていた。
このキャラクターがいったい、どんな好青年になって再登場するのか。多くの視聴者がワクワクしたはずである。
三山が初登場する第9週第41回、終戦間際に直明が猪爪家に帰ってきた。想像以上に凛々しい好青年に成長していた。戦後の猪爪家にとって、直明は希望の光のような存在であり、三山はその存在感をキラキラした瞳で一心に表現した。
寅子が家庭裁判所設立に奔走する第11週第55回には直明の見せ場があり、名アシストで姉を支える。「なんてキラキラした目」というナレーションが実直でさわやかな人物像を裏打ちしていた。
脚本のト書きには実際、「目がキラキラしている」と明記されていたらしい。それを文字通り完璧に落とし込んだ演技は、(当時所属していた)ダンス&ボーカルグループ「BE:FIRST」のメンバーである三山凌輝にとって、紛れもない名刺代わりになった。
名刺代わりを試金石として、さらなる飛躍を示したのが、初主演映画『誰よりもつよく抱きしめて』(2025年)だった。この作品での三山の演技は、2025年を代表する名演だといっても過言ではない。もっと広く評価されるべきだと思っている。
◆風当たりは強いが……
何がそんなに名演だったか? 映画開始から約3分以内。その名演が静かに刻まれている。冒頭のカフェの場面、三山演じる主人公・水島良城が寒空のテラス席に座っている。マフラーで口元を隠した彼がふと視線を上げると、マフラーがタイミングよくずれて口元があらわになる。
鼻から息を吐く。そして温かい飲み物を一口。深く息を吐く。ワンカット内でシームレスに持続する息づかいが見事な名演だった。
『誰よりもつよく抱きしめて』公開後の2025年7月、三山は活動休止を余儀なくされた。11月にはBE:FIRST脱退を発表。一連の騒動の最中で趣里との結婚、第一子誕生など、目まぐるしい環境の変化を経験した。

