全方位スケルトンという挑戦。自動巻きなのにここまで「透けさせた」のは正直すごい
こちらは「かいサポ(お買いものサポーターチーム)」が編集・執筆した記事です。
時間を見るだけならスマホで十分。それでも腕時計を着けたくなるのは、「確認」より「気分」のためだったりします。
「ZEROO T9-02 TOURBILLON UFO」は、まさに“眺める前提”でつくられた一本…と言えるかもしれません。時間表示というより、内部の機構が動いている様子そのものを楽しめる設計なんですよね。
トノー型ケース(樽みたいに丸みのある四角形のケース)にフルスケルトン、9時位置トゥールビヨン。さらにUFOの軌道をイメージした新しいフレームで、見え方の印象がぐっと変わります。
まず視線を持っていかれるのは、9時位置
この時計、入り口がわかりやすいです。目が行く場所が決まっていて、それが9時位置のトゥールビヨン。
トゥールビヨンは、ムーブメントの一部がくるくる回転するクラシックな機構で、要は「動きが見える見せ場」みたいな存在です。
時計を正面から見たとき、左側(9時のあたり)でその回転が見える配置なので、腕に着けた状態でもふと視界に入ってきます。
忙しいときほど、時間って数字しか気にならなくなりがちですが、これは「時間が動いている」ことを見た目からも実感できます。ついつい、眺める回数が増えるタイプです。
「線」がいい仕事してます。UFOフレームの存在感
「ZEROO T9-02 TOURBILLON UFO」専用の新設計フレームは、UFOの軌道をイメージしたものだそうです。この“線”があることで、スケルトン特有の情報量がちゃんと整理されて見えます。
透けて見える情報が多いぶん、見どころを線でガイドしてくれる感じです。歯車やキャリッジの動きに沿って視線が流れていくので、ただ透けているだけじゃないのがいいところ。
写真でも立体感が出やすいのは、このフレームが前後の距離感をつくって、奥行きが写りやすいからかもしれません。
横から覗けるだけで、ちょっと楽しい
個人的にグッときたのは、側面の小窓です。ケースの側面にも小さなガラス窓があって、横からも中の機構が覗けます。
正面だけじゃなく、角度が変わるたびに表情が変わるので、机に置いたときとか、ふと手元をひねったときに「お、まだ見どころあるな」ってなるやつです。
まるで船内を覗いているようで、“UFO”の名前わりとここで腑に落ちますよね。
裏側までちゃんと面白いと、得した気分になります
前面・裏面・側面の全方向からムーブメントを眺められるつくりなので、裏側にもちゃんと意味があります。
表側は“見せ場”で動きのドラマ。裏側は部品の配置が見えて、“構造を眺める時間”という感じ。同じスケルトンでも見え方が変わるのが面白いです。
自動巻きでこの透明感という挑戦
中身は自動巻きトゥールビヨンで、パワーリザーブは60時間。自動巻きは、腕の動きでゼンマイを巻き上げる仕組みで、60時間は外して置いても約2日動く目安です。
ケースは46×40mm、厚さ14.5mm。ストラップはフッ素ラバーです。見た目は攻めてるんですが、素材としては日常的に使いやすい印象。防水は3BARの日常生活防水なので、手洗いの水しぶき程度を想定した仕様で、水に浸す用途は避けておくのが安心です。
「自動巻きでどこまでスケルトンを突き詰められるか」というテーマが、そのまま形になっている感じがします。
「ZEROO T9-02 TOURBILLON UFO」は継続生産ではなく、100本限定のモデルです。数が少ないこと自体よりも、「ここまでやり切った」という区切りがはっきりしているのがいいなと思いました。やりたいことが明確な時計って、こういう潔さが似合います。
冒頭でもお伝えしましたが、時間を確認するためというより、気分を上げるための一本というのがふさわしいかも。作業の合間にふと手元を見たとき、数字じゃなく“動き”が目に入ってくる。そういう瞬間が増えるだけで、気分が少し上向く気がします。

>> 新作 ZEROO T9-02 UFO 機械式腕時計自動巻スケルトントゥールビヨン
Photo: 山科拓郎
Source: machi-ya
本記事制作にあたりゼロタイムより製品の貸し出しを受けております。
