立花孝志被告が大津綾香氏に差し押さえられた“拘置所の生活費”「領置金」ってナンだ!?

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立花被告に33万円の賠償命令

いつもの“お騒がせ男”がいない――。

高市早苗首相(64)は、1月23日に衆議院を電撃解散。永田町に激震が走るなか、昨年11月に元兵庫県議(故人)への名誉毀損の罪で逮捕された『NHKから国民を守る党』(NHK党)の党首・立花孝志被告(58)はこの喧噪を拘置所から眺めている。

総選挙は1月27日公示、2月8日投開票。国民に「高市首相か、それ以外か」を迫る大義なき解散と揶揄されている。仮に立花被告がシャバにいたならどんなアクションを起こしていたであろうか。

立花被告を知る人物は

「NHK党はどちらかと言えば高市首相寄りだから、また二馬力選挙で後方支援したのではないか。ガーシー(東谷義和氏)のような有名人を口説いて出馬させていたかもしれない」

と予想する。

そんな立花被告の現在の様子について、事情を知る政界関係者は

「10キロ近く激ヤセしているそうです。拘置所の生活は規則正しいですから。立花被告は本を差し入れてもらい、読みふけっているとか。身体はヤセましたが、気力のほうはいつもと変わらないそうです」

と明かす。

獄中から選挙戦に出ることも法的には可能だが、さすがに今回は見送ったようだ。

「面会できるのは、代理人弁護士などごくわずか。世の中に立花被告の教えをアナウンスすることが難しい環境となっている」

とは前出の政界関係者だ。初公判の日取りはまだ決まっておらず、それまでは外に出ることは難しそうだ。

その拘置所生活をめぐっては、新たな試練も降りかかっている。

同被告が拘置所内で使用するために預けているおカネ(領置金)が、係争相手の『みんなでつくる党』大津綾香氏側によって差し押さえられていることが判明したのだ。NHK党所属で、政治団体『日本自由党』総裁の浜田聡前参院議員がXで明らかにした。

大津氏と立花被告は名誉毀損裁判等で係争関係にあり、昨年12月には立花被告に33万円の賠償命令が下った。ほかにも“みんつく党”との間では金銭的なトラブルが横たわっている。

菓子や飲料などの嗜好品や日用品も

しかし同被告からは一向に賠償金が支払われる気配はない。今回、業を煮やした大津氏側が領置金の差し押さえに動き、それが認められた形。これは合法的な権利行使だ。

浜田氏はXで立花被告の支持者などに対し

〈支援者が良かれと思って送った現金が、立花氏本人に渡らずに大津氏側へ渡ってしまう可能性がある〉

〈拘置所内での生活費はそれほど多額にはならないため、もし支援を続けるなら『少額を細く長く』送るのが良いのではないか〉

などと呼びかけている。

それにしても聞きなれない“領置金”という制度。そこで本サイトは刑事事件に詳しい『弁護士法人ユア・エース』正木絢生代表弁護士に、領置金について説明をしてもらった。

「領置金は、拘置所や刑務所に収容されている人(被収容者)が現金を手元で管理できないため、差し入れ等で入った金銭を施設が預かって管理する『所内の財布』に当たるものです。購入できるのは、施設が認めた範囲の物品に限られますが、これを“自弁物品”といい、施設から無償で提供される支給品と対比されます。典型例は、菓子や飲料などの嗜好品、石鹼などの日用品、簡単な文房具類などです。ただし『好きな物を何でも買える』制度ではなく、品目・購入回数・上限額は施設のルールで決まります。

嗜好品をほとんど買わず最低限で済ませる人なら、月に数千円程度に収まりますが、日用品の補充や嗜好品での気分転換を習慣とする人は、数千円から数万円程度になることもあり得ます。さらに、未決(勾留中)かすでに刑罰が確定している受刑か、施設の定めによる購入頻度や上限金額、差し入れの有無等によっても金額は変動します」

そんな留置所生活で数少ない楽しみである嗜好品を買う領置金を差し押さえられた立花被告。どんな影響があるのだろうか。

「領置金がゼロになっても、直ちに食事や寝具など最低限の処遇が失われるわけではありません。しかし、所内で自弁物品を購入する手段がなくなるため、自身に必要なタイミングで日用品を補うことが難しくなり、嗜好品による息抜きもできなくなります。外部から物品の差し入れが可能である場合でも、品目の制限や所定の手続きがあり、現金のような融通が利きにくいのが実情です。そのため、生活上の選択肢が一気に狭まることによって、精神的な負担が重くなりやすい点が最大の不都合であるといえます」(同・正木絢生代表弁護士)

息抜きに必要な領置金を差し押さえられ、まさに“兵糧攻め”といっていい状況になってしまった立花被告。因果応報なのだから仕方ないともいえるが、それ以上に立花被告にとっては、おカネよりも選挙という“晴れ舞台”に自分がいないことのほうがショックかもしれないが……。

コメント:正木絢生(まさき・けんしょう)弁護士

弁護士法人ユア・エース代表。第二東京弁護士会所属。消費者トラブルや交通事故・相続・労働問題・詐欺事件・薬物事件など民事事件から刑事事件まで幅広く多数手掛ける。BAYFM『ゆっきーのCan Can do it!』にレギュラー出演するほか、ニュース・情報番組などメディア出演も多数。YouTubeの『マサッキー弁護士チャンネル』にて、法律やおカネのことをわかりやすく解説、ユア・エース公式チャンネル『ちょっと気になる法律相談』では知っておきたい法律知識を配信中。