掛布雅之氏「普通に戦えば阪神が一番強い」交流戦7連敗を経て語る真の強さ

YouTubeチャンネル『2025 交流戦 全18戦 振返り 阪神タイガース 掛布雅之の憧球 』にて、ミスタータイガース・掛布雅之氏が、スポーツ報知・島尾浩一郎氏とともに、交流戦全18試合、阪神タイガースの戦いぶりについてじっくりと語った。

掛布氏はまず、「交流戦終わってみて、改めてセ・リーグでは、阪神が頭一つ抜けているのかなと思います」と今季タイガースの地力に太鼓判。「8勝10敗という2つの負け越しながら、今年のセ・リーグで最も良い野球をしたのは阪神だと評価しています。負け試合もすべて紙一重だった」と両リーグを冷静に比較し、交流戦の内容を高く評価した。

7連敗も記録した阪神だが、掛布氏は「まったくその勝負にならないゲームというのは無かった。これは阪神の誇る投手力の凄さ。相手に点を与えない野球は、どのチームとやってもブレなかった」と振り返る。その一方で「リリーフ陣が打たれたことも要因だが、それ以上に点が取れない試合が多かった」と打線に言及。特に1、2番の出塁から送りバント、そして3点取る野球の重要性を説き、「今年は走る野球よりも、バントや自己犠牲で確実に点を積み重ねる野球が優勝のカギ」と、阪神伝統の野球を強調した。

また、守備についても「これからの勝負どころでアクシデントは怖い。サードの起用は大切で、サード佐藤輝明選手の復帰はないと見ている」と現状の内野布陣に触れ、ショート小幡竜平選手やセカンド中野拓夢選手への信頼を語った。リリーフ陣の消耗や主力の怪我にも危機感を見せつつ、「ファンも解説陣もみんなが解るシンプルな野球をやればいい。勝ち方にこだわらず、勝つことだけを考える野球で馬なりにゴールテープを切れる」と、阪神のセ・リーグ制覇への確かな展望を示した。

最後に、「交流戦終わってみて改めてセ・リーグでは阪神が頭一つ抜けていると感じた。普通に戦えば強い。秋には一番良い形のゴールテープを切るのは阪神だろう」と力強く総括。主力の怪我だけが心配と述べつつ、「阪神の強さをあらためて感じた交流戦」と、前向きなメッセージで動画を締めくくった。