大雪のあとは”なだれ”に警戒を!なだれの危険とは?「逃げられない」驚くべきスピードと雪崩から身を守るポイントを整理しよう
大雪のあとや融雪が進むと心配されるのが雪崩(なだれ)。
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山形県が注意警戒を呼び掛けているほか、先日は福島県ではなだれが発生し、一時観光客などが足止めされるなどの被害が発生していますが、こうした事象は降雪があったすべての地域で今後起こり得ることです。
国が注意を呼びかけるなだれの特徴、リスクについて見ていきましょう。
※サムネは政府広報より
■国の半分以上が「豪雪地帯」の日本
国の広報資料によると、世界でも有数の積雪量のある日本は、国土の半分以上が「豪雪地帯」(※)に指定されており、特に日本海側の地域に集中しています。
※豪雪地帯:豪雪地帯対策特別措置法によって指定されている、冬期に大量の積雪がある地域。北海道から山陰までの24道府県が対象。
その中でも積雪の度が特に高く、かつ、積雪により長期間自動車の交通が途絶するなどにより住民の生活に著しい支障を生ずる地域を、「特別豪雪地帯」として指定。
この豪雪地帯を中心に発生している雪の事故・災害のうち、特に広範囲にわたって甚大な被害を及ぼすのが「雪崩(なだれ)」です。
毎年、雪崩災害は1月から3月を中心に発生しており、死者・行方不明者を伴う被害も起きています。
■さらに「なだれ危険個所」が存在
さらに、集落を対象とした雪崩の危険箇所(人家5戸以上など)は全国で2万か所以上もあり、集落や山間の道路のほか、スキー場や観光地といったさまざまな場所で雪崩災害は起こっています。
そのため、豪雪地帯で暮らす約2,000万人もの住民だけでなく、スキーやスノーボード、冬山登山や温泉といったレジャー目的で訪れる多くの観光客も、雪崩災害に巻き込まれるおそれがあります。
それを避けるためには、雪崩に対する正しい知識を深めておくことが大切です。
■大雪時はなだれにも注意を
大雪のあとは雪の降った量が多く、かつその後の融雪具合などで危険度が増します。特に注意が必要です。
雪崩には「表層雪崩」と「全層雪崩」があり、それぞれ発生する気象条件が異なります。
※画像 内閣府資料より
表層雪崩は、古い積雪面上に降り積もった新雪の層が滑り落ちるもので、気温が低く降雪が続く1~2月の厳冬期に多く発生します。
一方の全層雪崩は、気温の上昇や降水により融けた水で滑りやすくなった地表面上を積雪層全体が滑り落ちる現象で、春先の融雪期に多く発生します。
■なだれの驚くべき ”スピード”
表層雪崩は、時速100~200kmと新幹線並みの猛烈な速さで落下し、発生地点から遠く離れた場所まで到達する恐れがあります。また、全層雪崩でも時速40~80kmと自動車並のスピードで落下します。
※画像はイメージ
仮に新幹線が追いかけてきたら・・・逃げられますか?
人命に関わる雪崩災害は毎年のように発生しています。雪の多い地域の方はもちろん、登山やスキーなどのレジャーで多雪地域を訪れる方も、雪崩の危険性を十分認識しておく必要があります。
雪崩は、スピードが速く、発生に気づいてから逃げることはほぼ不可能です。雪崩が発生しやすい場所、前兆現象を知っておくことが重要です。
■把握しておきたい場所、前兆
〇雪崩が起きやすい場所・・・急な斜面、低い木や草しか生えていない斜面など
〇雪崩の前兆現象・・・急な斜面や尾根から雪が張り出している雪庇(せっぴ)や雪の斜面の亀裂など
なだれは起きてしまえばあっという間に襲ってくる、巻き込まれたら命の危険があるということを忘れずに。
なだれが起きそうな場所には行かない、バックカントリースキーやスノボはなだれの原因になることもあり、自分だけではなく他人も危険にさらす可能性があることも認識する、などの事も考え行動してほしいと思います。

