《夜間走行の必需品》コーナリングランプが廃れたのは日本だけ?復活を望む声も
「コーナリングランプ」って知ってる?
1980年代から2000年頃まで、高級車(主にセダン)を中心に「コーナリングランプ」というものが装備されていました。
正式には「側方照射灯」と言い、ウインカーランプと連動して、車の側方を照らし、夜間に見やすくするための装備だったのですが、最近の車ではすっかり姿を消してしまいました。
街灯の少ない住宅街や山道などでは重宝する装備なのですが、なぜコーナリングランプは無くなってしまったのでしょうか。
コーナリングランプの役割は?
前述の通り、コーナリングランプには車の側方を照らす役割があります。方向指示器(ウインカー)作動しているときに点灯する仕組みです。
夜間の交差点手前でウインカーランプを点灯させると、コーナリングランプによって曲がりたい方向が明るく照らされるため、障害物や歩行者などの発見に大きく寄与します。
保安基準では、「方向指示器が作動している場合に限り、該当する方向指示器が動作している側だけが点灯すること」「取り付け部より40mから先の地面を照射しない」といった、動作や照射範囲についての規定がなされています。
色は平成17年12月31日以前の製造車では白色か淡黄色、それ以降の車は白色と決められています。硬度は5000カンデラ以下です。
便利なのに……どうして国産車では採用されなくなったの?
夜間の交差点で歩行者や自転車の発見に役立つコーナリングランプですが、どうして現在の車には採用されなくなってしまったのでしょうか?
一つの理由と言われているのは、灯火類の技術の進歩です。
HIDやLEDといった、ハロゲンに比べて明るいヘッドライトが開発され、広い範囲をヘッドライトが照らせるようになったのは事実ですし、ステアリングの操舵角に応じて、ヘッドランプの光軸を自動的に進行方向へ向ける「AFS」と呼ばれるシステムも普及してきました。
しかし筆者は、単純にコストカットのためと考えます。なぜなら、日本車では消えつつあるコーナリングランプですが、輸入車の中ではまだまだ装着している車が見受けられるからです。
新型車でもコーナリングランプを採用する車種は世界中に多くあるため、日本の灯火技術だけが世界に対して頭一つ抜け出しているとも考えにくいでしょう。
また、実際に灯火類の進化は感じられますが、それでもコーナリングランプの照射範囲を明るいヘッドランプやAFSでカバーしているかというと、すべてカバーできているとは言い切れません。
本来の安全な夜間走行を実現するためには、コーナリングランプは必要なものだと思います。コストカットの中、難しいとは思いますが、コーナリングランプの復活を日本車でも待っていたいところです。
コーナリングランプの自作もOKだが、車検時のチェックは厳しめ
ちなみに、コーナリングランプは純正パーツで用意がなくとも、自分で後付けすることは法規上可能です。
ただし、前述の通り、いろいろと守らなければならないルールがあります。
カラーは白にすること 合計2個まで(両側面の全部に1つずつ) ヘッドライトより明確に下の部分に取り付けること 地上から25cm以上90cm以下 車両先端より1m以内 主光軸が照らす位置は右ランプは右のみ、左ランプは 左のみ(左右とも後方は照らしてはいけない 照らす長さは40メートルまでこれらのルールを守り、取り付けを行えば、コーナリングランプのついた車で走行することが可能です。
ただし、後付けランプに関しては、車検の担当者(検査員)が非常に厳しくチェックするのが最近の流れです。
取付位置や光度などで違反だと指摘されないように、細心の注意を払って取り付けを行ってください。
側方が明るく照らされ、非常に便利なコーナリングランプ。AFSなどでは車両側方を照らし出すことは難しく、コーナリングランプの必要性は今も変わらないのではないでしょうか。ディーラーオプションでもいいので、日本車でも多くの車で復活してほしい装備です。
