【 日中国交正常化50年】隣国・中国とどう向き合っていくべきか? 答える人:西原春夫・元早稲田大学総長
─ 一方的な批判や非難ではない新たな解決法ですね。
西原 その通りです。「中国は共産主義というある意味での理想社会を目指す社会主義国だから、それに向かって常に変化することを本質とする国と言える。ぜひそういう方向で努力して頂きたい」。それを根気よく訴えていくことの方が、批判、非難して武力行使や覇権をやめさせようとするよりも効果的だと考えているのです。
私は1982年6月から中国訪問を始め、コロナ禍になる2019年まで計89回、中国を訪問し、学術交流を深め、中国の方々の信頼感を得てきました。中国の人々にとって「あの人が言うのであれば」と受け取って頂けるような状況になったと自負しております。詳しくは、「財界」の10月5日号のインタビュー記事をご覧ください。
もしそのような私にできることが出てきたら、それこそ人生94年、日中関係40年の総決算としてそれをやり遂げよう、そう考えている昨今です。
にしはら・はるお
1928年3月東京生まれ。49年早稲田大学第一法学部卒業。56年同大学院法学研究科修士・博士課程修了、62年法学博士、67年早稲田大学教授、72年法学部長、82年総長に就任。88年全私学連合代表、98年国士館理事長などを経て、2005年アジア平和貢献センター理事長。2007年瑞宝大綬章。
