雨天時は晴天時よりも滑りやすくなるので運転時には注意が必要です。具体的にどのような場所が滑りやすいのでしょうか。滑りやすい場所の運転のしかたについて解説します。

横断歩道やマンホールの上は特に滑りやすい

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雨天時に滑りやすくなる場所には、以下のようなスポットが挙げられます。

1.マンホールや鉄板の上

路面上にあるマンホールや工事現場などに敷かれている鉄板の上は、とても滑りやすくなっています。鉄素材はアスファルトとは違い表面が平らなため、タイヤの地面をグリップするのが難しくなると言われています。

2.水たまり

ほんの少しの水たまりなら、さほど滑らないと思って速度を落とさずに走行している人がいます。しかし、水たまりの水量がわずかでも速度が速ければ、タイヤと路面の間に水が入り込み制御できなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起きる可能性があります。

3.横断歩道などの白線の上

道路には様々な色の線が書かれています。中でも、横断歩道や停止線などの白線の上は凹凸が少なく滑りやすくなっています。

栃木県で道路の白線などを敷く業務に従事している作業員に、雨天時の滑りやすさや運転時の注意点について話を聞きました。

「道路に線(道路標示など)を敷く際に使用する道路用塗料は、線を反射させて視認性を確保するために、塗装後にガラスビーズなどを塗布していることがほとんどです。これらは、滑りやすい素材と言われています。

この点に配慮して、滑り止め効果が期待できる塗料や、ガラスビーズの代わりに、樹脂素材などを使用して視認性を高めたカラー塗料なども販売されています。

いずれにせよ、塗装した白線などの表面は凹凸がなく平らであるため、アスファルトより滑りやすいと思っていたほうが間違いありません。」

■雨用タイヤの装着も検討しよう

滑りやすい路面を運転する際に、まず、急ブレーキ・急ハンドルをしないことが最も重要です。

濡れている路面の白線やマンホールの上で急ブレーキをかけると、タイヤが路面をグリップしづらくなるので、とても滑りやすくなります。急なハンドル操作も同様で、切りすぎてしまって車のコントロールが効かなくなる可能性があります。

雨天時はできるだけ速度を抑えることはもちろん、横断歩道や工事現場で鉄板が敷いてあるような場所では、急なブレーキ・ハンドル操作を控えるようにしましょう。

また、タイヤの状態を確認することも忘れないようにしましょう。タイヤは路面の状態に大きく影響されます。タイヤの溝が少なくなっている状態で運転すれば、雨天時はもちろん晴天時でも滑りやすくなってしまいます。空気圧が適正に保たれていないタイヤでも滑りやすさに影響を与えます。

濡れた路面でも滑りにくい雨専用のタイヤなども販売されています。雨が多い時期になったら、あるいは、雨の降りやすい場所で運転することが多いドライバーは、こうしたウェットグリップ性能の高い雨用タイヤの装着を検討してください。