「お互いの実年齢を知ったのは付き合った後だった」Mr.シャチホコ(29)が明かす、年上の妻(52)との馴れ初め秘話〈23歳年の差婚〉 から続く

 和田アキ子のものまねで大ブレイクしたお笑い芸人・Mr.シャチホコさん(29)。プライベートでは2018年に23歳年上のものまね芸人・みはるさんと結婚し、話題を集めた。

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 そんなシャチホコさんに貧乏だった下積み時代や結婚までの経緯、コロナ禍の代役出演について話を聞いた。(全2回の2回目/前編を読む)

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1年間全く芽が出なかったら…覚悟を決めてプロポーズ

――同棲をした時はお互いに結婚願望はあったのでしょうか。

Mr.シャチホコ(以下、シャチホコ) ありましたね。結婚について真剣に考えなければいけないと思っていたんですが、住む家もあってみはるさんが毎日お弁当を作ってくれるので、すごく甘えてしまっていました。

 ものまねの仕事はほとんどなかったので、みはるさんがものまね芸人として稼いで、僕はちょこちょこバイトをして。デートに行ってもみはるさんが「先輩だから出すよ」って言ってくれていました。


Mr.シャチホコさん(29)

 周りからは「それは恋人じゃなくてただのヒモじゃん」って言われて。僕の親からも「お前、ちゃんとした収入もないのに、そんな生活してみはるさんに失礼だ」って怒られて。何をやっても中途半端だったんですよ。僕は体育教師になると言って、裕福ではないのに大学まで行かせてもらったのに、教員免許を取らずに、ものまね芸人を目指し始めた。それにもかかわらず、芸人としても売れずにバイト生活をしていたので。

 こんなの親にもみはるさんにも失礼な生き方だって思って、覚悟を決めてプロポーズしました。「バイトをやめさせてくれ。1年間ものまねを集中してやって、全く芽が出なかったら芸人をやめて、普通に働くから結婚してくれ」って。

人生で最も本気になった期間

――突然プロポーズすることになったんですね。

シャチホコ このままではずっと甘え続けてしまうと思って。みはるさんといると食べ物も住むところも困らないから、一生懸命ものまね芸人だけに集中することができない。

 でも、僕の夢はものまね芸人として成功することだったので。だったら時間を決めて1回ものまねだけに集中しようと思いました。プロポーズの言葉は、自分にプレッシャーをかけるためのものだったのかもしれないですね。

――そのプロポーズにみはるさんはなんと答えたのでしょうか。

シャチホコ 「もし1年頑張っても芽が出なくて、ものまね芸人をやめることになったら私もやめるよ」って。その言葉でより一層絶対に成功しなくてはと思いました。何十年もこの業界で生きてきたみはるさんを、僕のせいでやめさせることだけは絶対に阻止したいと思って。

 誰かのために自分の何かを犠牲にしたいって思った初めての瞬間でした。そこからは食事と睡眠以外は、ずっとドラマやバラエティ番組のDVD見て、ものまねを研究していました。人生で最も本気になった期間でしたね。それで見つけたのがアッコさんのものまねでした。

アッコさんのものまねで人生がどんどん変わっていった

――アッコさんのモノマネを始めたのはどういう経緯だったのでしょうか。

シャチホコ それまでずっと歌のものまねばかりしていて、平場のものまねがなかったんです。歌だけだと、どうしても出る機会が減ってしまうので、なんとかしゃべりのものまねを見つけようと思っていたんですが、それも先輩芸人が触っているものまねばかりで。

 誰もやってないしゃべりのものまねなんて無理なのかなって思っていた矢先、たまたま「アッコにおまかせ!」を見ていたら、「あれ、アッコさんのものまねって意外とやっていないんじゃないかな」って思って。

 練習してみはるさんに見せたら「いいんじゃない!」って。ものまね芸人のみかんさんもアッコさんのモノマネをすごく買ってくれて。「面白いじゃん。似てるよ!」って言ってくれたことで自信もついて。

 ミラクルひかるさんもイベントで会った時に、「アッコさん!」って振ってくれるくらい気に入ってくれて。その日に「ウチのガヤがすみません!」の出演も決まって。そこからですね。自分の人生がどんどん変わっていったのは。

考えすぎて踏み出せないのも良くない

――モノマネ芸人としてテレビに出るようになり、みはるさんと見事結婚することになったと。周りの反応はいかがでしたか。

シャチホコ みんな喜んでくれました。大学の同期からは「お前は絶対に結婚しないと思っていた」と言われるくらい、僕に結婚のイメージがなかったみたいで。びっくりしていましたね。年の差についてはいろいろアドバイスをもらうこともありましたけど、結局は自分がどう思うかだと思っています。

 僕の両親もみはるさんの両親も年齢差について何か言ってくることはなかったです。「ちゃんとみはるさんを大事にしろよ」って応援してくれましたね。

 周りからよく「子どもはどうするの?」って聞かれたんですが、僕自身子どもに愛情を注げる自信がなくて、自分の人生でいっぱいいっぱいだなって思っていたんです。だから結婚願望はあったんですけど、子どもをほしいと思ったことはなくて。みはるさんもそこを一番気にしていて、「正直子どもは難しいけど……」って言っていたので、逆に「それ助かるわ〜」くらいの気持ちでした。

 年の差があるといろいろ考えなければいけない問題はたくさんあると思うんですけど、僕たちは良い意味であんまり真剣に考えなかったです。

 最初の頃はよく「介護問題どうする?」とか「どっちが先に死ぬのかな?」とか話していたんですけど、未来のことはわからないじゃないですか。みはるさんが100歳の時、僕は77歳だし、どっちが介護するかわからないよねって。もちろん準備することは大切だけど、考えすぎて踏み出せないのも良くないんじゃないかって思っていますね。

一緒に生活していくうちに、全部お互いに寄っていく

――年の差だからこそ良かったと思うことはなんでしょうか。

シャチホコ 喧嘩になりづらいことですね。僕がわがままを言っても、向こうは綺麗に受け流してくれるので、僕が悪かったなってすぐに謝れるんですよ。

 あとは小さいことでも喜べることです。手を繋いで歩いてる時や一緒にご飯を食べてる時など、「この瞬間って大事だな」ってお互いの存在に感謝しています。結構ラブラブな方だと思いますね(笑)。

「23歳も年の差あったらジェネレーションギャップがすごいんじゃない?」ってよく聞かれるんですけど、意外とないんですよ。最初の頃はもちろん見ていた番組とか聞いていた音楽が少し違ったりとかあったんですけど、今は年の差を感じることがないんです。一緒に生活していくうちに、全部お互いに寄っていくんですよね。

ずっとものまねのことを話している

――シャチホコさんのご活躍をみはるさんはどう見ていますか。

シャチホコ 僕が最初に「ガヤ」に出た時は泣いていました。つられて僕も泣きました。ずっと側で応援してくれたので、一番喜んでくれています。

 ずっと仕事が続いていた時に、たまたま1日だけ休みがあって、一緒にディズニーランドに行ったんですけど、みはるさんがすごく喜んでくれて。いつも仕事ばかりで、デートとか全然できていないんですけど、みはるさんは「仕事を頑張ってる姿が一番かっこいいよ。こうやってたまにデートに行けるだけで幸せ」って言ってくれて。

 奥さんと一緒に人生を歩んでいるって実感しています。みはるさんがいないと自分が成り立たないというか。それが夫婦円満の秘訣なんだと思います。

 みはるさんは新ネタを作る大変さをわかっているので、「家事は私に任せて、ネタを考えな」って言ってくれるんです。ディズニーに行っても、外食している時でもずっとものまねのことを話しています。みはるさんは途中呆れているんですけど、「どんだけものまねのこと考えているのよ(笑)」って笑いながら見守ってくれているんです。そうやってお互いに思いやりながらいるのが本当に幸せだなって思いますね。 

「アッコにおまかせ!」の代役出演にめちゃくちゃ緊張

――アッコさんのものまねはご本人にも認められましたよね。

シャチホコ 初対面はドッキリでしたからね。気配ゼロのドッキリだったので、めちゃくちゃ緊張しましたけど、本当に嬉しかったです。泣いちゃいました(笑)。アッコさんがInstagramにツーショット写真をアップしてくれたことで、いろんなところからオファーをいただきました。

――ご本人に認めてもらえることで仕事の幅が広がったと。

シャチホコ そうですね。特にコロナ禍で代役をいただいたケースはたくさんありました。JPさんも松本人志さんにTwitterで代役を頼まれたり、僕自身も「アッコにおまかせ!」の代役をやらせてもらえたり。

――「アッコにおまかせ!」の代役出演は緊張しましたか。

シャチホコ 長年続いている歴史のある番組なので、めちゃくちゃ緊張しました。司会経験はないですし、自分の番組を持ったことすらなかったので、生放送でMCなんてできるのかと。

 アッコさんのイメージを崩すわけにもいかないし、芸人としての喋りもしなければいけなくて、本当に難しかったです。その日に限ってニュースの内容も重くて。でも、勝俣州和さんの存在が大きかったですね。全てにおいて前のめりでツッコミを入れてくださったので。

モノマネ芸人の結束力のすごさ

 コロナ禍、営業が激減してものまね芸人は本当に苦しんだんです。最初の頃は終わったと思いました。劇場も閉まったし、営業も全くなかったので。親から電話で「シャチホコもここまでか……」って言われましたから(笑)。

 でも、こういう風に代役の流れができたことで新しい道が切り開かれたように思います。その流れを作ってくださったJPさんに感謝ですね。

――たしかにJPさんの「ワイドなショー」から代役モノマネが増えましたよね。

シャチホコ ものまね芸人の良いところは、誰か一人が売れるとその流れにみんなで乗っかれる所なんですよね。だから団結力がすごいというか。同期が売れても、嫉妬は一切なくて。逆に仕事が増えるのでみんなで良い思いができるんです。

 自分の持っているものまねとあの人のものまねをぶつけたら面白いんじゃないかとか、こういうコラボ動画を撮ったらバズるんじゃないかとか。コロナ禍に改めてモノマネ芸人の結束力のすごさを感じました。

――最後にこれからの目標を教えてください。

シャチホコ アッコさんの代役として、生放送に出させてもらったり、「千鳥の鬼レンチャン」ではものまねを披露させてもらったり、いろんな経験をさせていただいたので、今後も新しいことに挑戦しつつ、ものまね界全体が盛り上がるように頑張っていきたいと思っています。そしてこの先何十年もみはるさんと笑いながら明るい家庭を築いていきたいです。みなさま、ぜひYouTube見に来てください〜!

(「文春オンライン」編集部)