一般人は目が点のド迫力定番カスタム「シャコタン」「インチアップ」「リヤウイング」! 街乗りで「見た目以外」の意味はある?

この記事をまとめると
■定番とされるカスタムがもたらす効果を解説
■最近は純正状態でもカスタム済みのようなクルマが多い
■カスタムは手を入れただけメリットもあるが、同時にデメリットも増えやすい
定番カスタムたちに街乗りで効果や意味はあるのか
「一得一失」という言葉があるとおり、世の中の大抵のものはトレードオフの関係にある。利便性とかっこよさ、高級感と軽快さ、速さと快適性、居住性と運動性能……、何かを得れば何かを失う。
そうしたことを考えると、シャコタン、インチアップ、リヤウイングといったドレスアップの定番も、何かを妥協・犠牲にすることで、ルックス面で恩恵を受けられていると考えたほうがいい。

シャコタンの場合、クルマが低くなるからスタイリッシュに見える。とくにタイヤとフェンダーの隙間が小さくなるのが見た目上の大事なポイントだ。また重心が低くなるので、安定感は確実に増す。

その代わり、サスペンションストロークが短くなるので、固いスプリングを入れる必要があり、ノーマルよりも乗り心地は悪くなる。またロードクリアランスが減るので、段差を越えるのが苦手になり、ちょっとしたスロープでもバンパーの下端や底を擦るリスクが増える。

インチアップはブレーキサイズを変えない限り、ほとんど機能的なメリットはない。ホイールが大きくなるぶん、バネ下重量が重くなって、乗り心地、そしてタイヤの路面追従性が悪くなる。サーキットのようにフラットな路面なら、タイヤサイズを大きくすることで、グリップ力アップのメリットがあるが、ストリートでは雨の日のハイドロプレーニング性能も低下し、タイヤ代が高くなるのでランニングコスト的にもマイナス。

F1マシンのタイヤも今シーズンから13インチから18インチにインチアップされたが、これはピレリが見た目上のイメージアップをはかるために望んだだけで、グリップも下がり、重くなるだけでパフォーマンス的にはデメリットしかないと、反対していたエンジニアも多い(最終的に、ワンメイクタイヤで、全車一斉に18インチ化するレギュレーションだから採用された)。

最近は、純正装着タイヤでも商品力重視が故にロープロファイルタイヤを履いているクルマも目立ち、そうしたクルマはむしろインチダウンをすすめたいぐらいだが、「太いタイヤ=カッコいい」と刷り込まれている人は、インチアップの魅力に抗えない!?

カスタムの鉄板! リヤウイングがもたらす効果とは
そしてリヤウイング。
レーシングカーもつけているぐらいなので、間違いなく効果はある! しかし、大きなGTウイングなどをつけると、後方視界は悪くなり、空気抵抗も大増えてしまう。それ以上に前後の空力バランスがリヤに偏ってしまうことが大きな問題に……。

フロントヘビーのFF車なら、リヤウイングをつけることでブレーキ時の安定感が増していい感じになることもあるが、加速中は速度が速くなればなるほど、リヤのダウンフォースが増して、フロント側がふわふわして不安定になってくる。

グループA時代のR32スカイラインGT-Rなどは、標準車のリヤウイングにリヤスモールウイングを追加したために、アンダーステアで苦しんだほどだ。エアロパーツは効果が大きいだけに、前後のバランスを考えないとハンドリング面でもマイナスになる。

