「本気で美味しい和食」を極める渋谷の新店。シンプルだけど官能的な旨みがクセになる!
人気絶頂の中、惜しまれつつ幕を閉じた西麻布の名店『霞町すゑとみ』。
約3年の充電期間を経て、今年4月、渋谷にて復活を果たしたという知らせを耳にした。
その店の名は『末冨』。美食家が集う隠れグルメなエリア、渋谷2丁目に構え、早くも界隈の大人から注目を集めているという。
進化を遂げた同店の魅力を探るべく、その全貌に迫った!
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※緊急事態宣言中の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
多くの人を魅了した「焼きすっぽん」を代表とする料理をまた味わえる

「焼きすっぽん」。甘さをグッと控えた、すっぽんのスープで作るタレも旨さのポイントのひとつ。予約をすれば、すっぽん尽くしのコースも楽しめる
「やっとスタートラインに立った─。今、胸にあるのはそんな思いですね。これからが料理人として本当の意味での勝負の時。今までは助走に過ぎなかったと感じています」
こう語るのは、末冨康雄さん。
2018年3月、人気絶頂の真っ只中で惜しまれつつ幕を閉じた、あの西麻布『霞町すゑとみ』のご主人だ。
閉店の理由については多くを語らないが「いろいろと考えるところがあり、一度リセットしたいと思った」のは事実だ。
自分の実力が果たしてお客様の期待についていけているのか、自分自身の料理とは何か─。常に自問自答するその生真面目さが、今一度自らの料理と向き合う時間を欲したのかもしれない。
そして今年4月、およそ3年間の充電期間を経て、大人の美食家達が集う、通称“渋2”界隈に瀟洒な一軒をオープンした。
看板もなく、目印は目立たぬ場所に掲げた「末冨」の表札のみ。

「前店でお世話になったお客様へのご恩返しのような気持もあって、この店を始めた」と末冨さん。渋谷2丁目の路地を目指して。まずは知人づてでの予約を
だが、扉を開ければ、そこはゆったりとした静謐な空間。現代美術の大家、李禹煥氏の絵に出迎えられて中に進めば、木曽檜の清しい香りに包まれる。
無駄な装飾を排した醇朴な店内は、そのまま彼の料理に通じるものがある。
「いらないことをしない。シンプルに(料理を)仕立てる」
これが末冨氏の料理哲学だが、この真理に気付かせてくれたのは、陶芸家にして稀代の食道楽でもある福森雅武氏。
末冨さんのスペシャリテのひとつ“焼きすっぽん”も、常連だった福森氏から教授されたもの。
その旨さと意外性が評判を呼び、瞬く間にあちこちの和食店でも見かけるようになったことは周知の事実だろう。そして、この逸品が、末冨さんの料理人生に転機を与えたと言ってもいいかもしれない。

「若狭グジのお造り」。ねっとりと官能的な食感は、浜塩にした本物の若狭の甘鯛なればこそ。今では稀少な逸品だ。コースは20,000円〜
さて、再スタートを切った新店では、この“焼きすっぽん”のような、新味でありながらも広く受け入れられる、普遍的な料理を創っていきたいと語る。
調味料は極力減らし、極上の素材の味を生かしきる。だが、それだけではない何か。
シンプルさのひとつ上をいく、末冨料理への挑戦は、まだ始まったばかりだ。

カウンター席の他、個室もふたつ用意されている。
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西麻布の名店『霞町すゑとみ』が、渋谷2丁目で待望の復活とは何たる吉報!
さらなる進化を遂げてオープンした『末冨』から目が離せない!
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