6月上旬、都内で『M』のロケをおこなった田中みな実。撮影後、「L」の文字が入った台本が手に

 新型コロナウイルスの影響で、てんやわんやのテレビドラマ業界。そのなかにあって一気に株を上げているのが、“女優” 田中みな実(33)だ。

 現在放送中のドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)での怪演が話題となっているのは、ご存じのとおり。そして今度は、田中みな実演じる秘書・姫野礼香を主役としたスピンオフドラマが、ネットで配信されているのだ。

 コラムニストの辛酸なめ子さん(45)が、女優としての田中みな実の魅力を語る。

「最初は主人公たちのストーリーを追って観ていたのですが、回が進むにつれて、田中さんが豹変していく過剰な演技が楽しみになりました。『よく相手役の人が笑わずにすんだな』というくらいの、激しい演技ですよね。

 田中さんは、学生時代に自主制作映画に出演したり、局アナ時代は “ぶりっ子” キャラを演じたり、もともと演じることに素養があったのではと思います。

『M』では嫉妬に燃える怖い役柄だったので、今度は女教師役など明るく元気な役を演じている田中さんを見たい」

 6月20日に放送された『M』第5話では、濃厚なキスシーンを連発。ネット上で、「過剰濃厚接触」が話題となった。

「いまやテレビ業界にとって、田中みな実は “キラーコンテンツ” です。どの局も、彼女をキャスティングすることが最重要課題となっています」

 そう明かすのは、大手広告代理店のドラマ枠担当者だ。

「コロナ禍のなか、これからのドラマは、制作費がより縮小されていく傾向にあります。ドラマ制作のあり方を、根底から変える必要があるのです。

 かつてのように『木村拓哉や福山雅治、米倉涼子などの主役級さえ押さえておけばキャスティングはOK』などという時代は終わったんです」(同前)

 そんな状況だからこそ、田中みな実が求められるのだと、この担当者は説明する。

「うちの社が、3月末に視聴者を対象に調査した『好きな女優』アンケートがあります。そのなかで、彼女は24位にランクインしました。

 また、同時期にテレビ業界関係者におこなった『使いたい女優』アンケートでは18位でした。これは『M』の放送前の調査ですから、現時点で同様の調査をすれば、順位が相当上がっているのは間違いないでしょう」

 田中みな実を支持するメイン層は、20〜34歳の若い女性。消費意欲が強く美容などにお金をかけることを惜しまない、この層の女性は、マーケティングにおいて重要な存在であり、この層の支持があるとなれば、田中みな実にスポンサーがつきやすいのは当然だ。

写真・時事通信

 ギャラの面でもアドバンテージがあるという。

「『M』のギャラは、1話あたり50万円といわれています。ドラマがこれだけ話題になったことへの貢献度を考えれば、かなり安い。次のドラマのギャラは、一気に倍の100万円といわれています。

 また、NGがないことも彼女の強み。キスシーンでも濡れ場でもやるというのだから、それは放っておかれないでしょう」(同前)

 では、その “次のドラマ” は、なんなのだろうか。

「すでに各局による争奪戦が始まっていますが、とくに力を入れているのがNHK。『朝ドラ出演が決まったらしい』との情報が駆け巡っています」

 そう語るのは、さるテレビ局関係者だ。

「現在放送中の朝ドラ『エール』は、故・志村けんさんや掛布雅之さんなど、話題の出演者が多い。そのなかで、田中みな実のサプライズ登場は “あり” でしょう。さらに、『大河ドラマに』という話も出ています。

『麒麟がくる』は、コロナの影響で中断を余儀なくされていますから、彼女の投入で話題を集めたいと考えても、不思議はありません。しかも今作は、原作がないオリジナル作品ですから、いくらでも彼女のための役は作れますしね」

 別のテレビ局関係者は、「日テレとフジ、テレ朝も猛アタックをかけている」と話す。

「日テレは、土曜22時と日曜22時30分の枠でのドラマ出演が有力。若者向けのドラマが多い枠なので、たとえば学園モノの先生役とかね。今、CMで保健室の先生役をやっているけど、あれも評判がいい。

 フジは、『月9』出演をエサに誘い込みをかけている。テレ朝では、弘中綾香アナとの『あざとくて何が悪いの?』というバラエティ番組を、スピンオフドラマに仕立てようという動きがある」

 一方、古巣であるTBSの動きは、なぜか見えてこない。

「自局にいたアナウンサーを、女優として使うのには抵抗があるのか。注目の『半沢直樹』に出せば、話題になるはずだけどね。いまや何をやっても話題になるだけに、『元局アナが主役より目立ってはいけない』という忖度もあるのかもしれない」(TBS関係者)

 コロナ時代に、無二の存在感を示す田中みな実。“あざとさは正義” だ。

(週刊FLASH 2020年7月14日号)