6月8日〜6月14日の熱中症による救急搬送数は1586人。昨年の同期間より約3倍多い

写真拡大

 総務省消防庁が発表している熱中症情報によると、6月8日〜6月14日の1週間に全国で熱中症で救急搬送された人数は速報値で1586人。前週の1194人から増加。前年の同時期と比較すると約3倍(2019年6月8日〜6月14日は612人)となった。

 5月後半から猛暑日が増えていることに加えて、今夏は新型コロナ対策としてマスク着用が習慣化していることで、熱中症のリスクが高まっている。都道府県別では埼玉が最多で、都市部を中心に昨年より搬送者数が増加傾向にある。

 発生場所は住居が42.7%でもっとも多く、職場や教育機関が続いた。熱中症は室内・室外を問わずになりうるため、外出自粛中であっても注意が必要だ。自宅や一人でいる場所ではマスクを外すなど、メリハリをつけることも対策になりそうだ。(BCN・大蔵 大輔)