(左から)レアル・マドリードのFWヨビッチ、MF久保、DFラモス、MFアザール、DFマルセロ【写真:Getty Images】

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昨季とほぼ変わらぬ上位陣の顔ぶれ 4試合103分プレーした久保は23位

 レアル・マドリードは今夏のプレシーズンマッチをすべて終了し、あとは現地時間17日のリーガ・エスパニョーラ開幕戦のセルタ戦を待つだけとなっている。

 そうしたなか、スペイン紙「AS」が今夏プレシーズンでのレアル選手の出場時間ランキングを発表している。

 そのリストを見てみると、ジネディーヌ・ジダン監督が今シーズンも変わらず、古くから所属している選手たちを重用しているのが顕著に分かる結果となっている。レアルが今夏戦った7試合(630分)に招集されたのは合計34選手。そのなかでベテランのDFマルセロが470分でトップ、続いてMFトニ・クロースが454分で2位、FWカリム・ベンゼマが425分で3位、DFラファエル・ヴァランが409分で4位となった。

 チームは今夏、3億ユーロ(約360億円)以上の補強費を投じてMFエデン・アザール、DFフェルランド・メンディ、FWルカ・ヨビッチ、DFエデル・ミリトン、FWロドリゴを獲得したが、上位に食い込んだのは最も大きな期待を受けているアザールのみで406分出場で5位。次点のロドリゴは183分で17位と、一気に順位が落ちる。続いてヨビッチが162分で18位、コパ・アメリカ(南米選手権)参戦で合流が遅れたミリトンが135分で20位、現在負傷中のメンディは90分で25位だった。

 プレシーズンのサプライズとなった日本代表MF久保建英は、103分で23位。インターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)のバイエルン・ミュンヘン戦(1-3)、アトレチコ・マドリード戦(3-7)、アウディカップのトットナム戦(0-1)、フェネルバフチェ戦(5-3)の4試合でプレーした。わずかな出場時間ながら、インパクトを与えるプレーを披露し、今夏のサプライズプレーヤーの1人になっていた。

退団の可能性があるベイルらは下位、ハメスは一度も招集されず

 退団の可能性がある選手では、FWギャレス・ベイルが104分で22位、FWマリアーノ・ディアスが41分で29位。またバイエルンへの2年間のレンタル期間を終えてレアルに戻ってきたMFハメス・ロドリゲスは練習に参加するだけで、一度もメンバーに招集されなかった。

 また、プレシーズンの最初に負傷したMFブラヒム・ディアスはいまだ負傷中で1分間も出場できず、ICCのアーセナル戦(2-2/PK3-2)で今シーズンの大半を棒に振る重傷を負ったMFマルコ・アセンシオは、64分間の出場で27位だった。

 リーガ開幕まで残りわずかとなっているが、ジダン監督がどのようなメンバーでセルタとの開幕戦に臨むのか興味は尽きない。(Football ZONE web編集部)