『今日も拒まれてます〜セックスレス・ハラスメント嫁日記〜』:36話

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現在、Vコミにて『今日も拒まれてます〜セックスレス・ハラスメント嫁日記〜』を連載中の漫画家、ポレポレ美さん。子どもが欲しいのにセックスレスに陥ってしまい、なんとかセックスをしようと奮闘する実体験が描かれています。

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この連載は3月10日に書籍化も予定。今回は作者のポレポレ美さんに、セックスレスのつらさや親族からの「子どもはまだ?」のプレッシャーについて話を聞きました。

「忙しい・疲れた・眠い」を言い訳にされる

――読者からはどんな感想が寄せられていますか?

ポレポレ美(以下、ポ):Twitterでは「うちと全く同じです。『忙しい・疲れた・眠い』を言い訳にされます」といった声が多かったです。「忙しくてもゲームや趣味は優先するというのがうちと同じです」という声もありました。

また、一人目を産んだ後の「産後レス」に悩む人がいることも知りました。いろんなケースがあり、男性側による拒否のレスで悩まれている方が想像以上にたくさんいることを知りました。

――ポレ美さんは、セックスレスを解消するために「セックスチケット」を発行したり、セクシーな下着を着けてみたり、いろんな努力と工夫をされましたよね。しまいには、「私とセックスしてください」と土下座までしてしまうという……。

ポ:はい。私みたいに土下座はしなかったけど、「土下座一歩手前までいきました」という読者の声もありました。また、「現在同棲していて彼氏とレスなので、このまま結婚するべきか別れるべきなのか悩んでいます。だから、漫画を読みながら参考にしています」という相談も寄せられました。

男女逆ならまだ笑いで済ませられる

--ポレ美さんがレスになり始めたのはいつ頃からですか?

ポ:旦那とは9年間同棲をしたのち結婚したのですが、同棲9年目あたりから、それまでは2週間に1回はあったのが、だんだん2ヶ月に1回になってきて、そう言えば最近してないよね〜、でも仲は良いよね、という感じでした。

--レスの一番のつらさは何だと思いますか?

ポ:女性として見られないということが一番嫌でしたし、それイコール、人間的に否定されている気持ちになってしまったことです。

セックスをしないイコール、女性として魅力がない、好きじゃない、そう思ってしまいました。この人と一緒にいたいと思って結婚したのに、その人から「セックスしたくない」と言われると、どうしようもなく寂しい気持ちでいっぱいになりました。

また、男性側が「俺、最近奥さんに避けられているんだよね〜」みたいに男女逆だったらまだ笑いで落とせる気がするんです。でも、私が「最近旦那さんから避けられている」って言ったら、嘲笑されがちなのかなぁと。

--漫画の中では、ポレ美さんがいくらレス対策の努力をしても旦那さんに避けられていました。旦那さんはレスについてどう捉えていたと思いますか?

ポ:私が何かレス対策のアクションを起こせば起こすほど、空回りしていたような気がします。私は真剣だったのですが、どこかで「ふざけてこんなことをしているのかな」と彼は思っていたんじゃないかと。

でも、何か対策をしなかったらしなかったで、永遠にセックスがなさそうな雰囲気だったし、対策をしたらしたでどんどん避けられていくという……。

周りは善意で「子どもは可愛いよ」と言ってくる

--親御さんからの「子どもはまだ?」のプレッシャーもつらいですよね。

ポ:つらかったです。また、タイミングが重なるもので、うちの妹の双子の妊娠出産と、義理のお姉さんの3人目の妊娠出産が重なってしまって。そんなお祝いムードの中で「どうして子どもがいないの?」と言われたとき、「レスだから」っていう言葉は到底言えなかったです。

--しかも「子どもつくらないの?」と言ってくる側には全く悪意はないんですよね。

ポ:そこが一番つらいところなんです。「子どもはすごく可愛いよ」ということを善意で言ってくれているので。

--ポレ美さんが旦那さんに言われて一番傷ついた言葉は何ですか?

ポ:「家族感」ですね。「ポレ美ちゃんとはあまりにも一緒にいすぎて家族感が出てきてセックスできない」と。でも、それを言っちゃおしまいなのではないかと思いました。

じゃあなんでそもそも私と結婚したの? それをできない理由として言われると、つらいものがあります。

男性にもセックスレスのつらさを分かってほしい

--ポレ美さんはレス中に、街でAV出演のスカウトを受けます。レスなのに他の男性からは需要があるという矛盾は、かなり複雑な心境ですよね。

ポ:はい、ワケがわからなくなりました。拒否されることでどんどん自分に自信がなくなっていき、自分の性別すら若干忘れかけていたので……。でも、いつもだったら「そんなわけない!」と感じるお世辞だらけの言葉が、そのときはうれしく感じてしまったのも事実でした。

「こういう言葉は主人から言われたい」と思うも、現実はそうではないので、「自分は一体何なのだろう……」と、ますますわからなくなってしまいました。

--もし、読者の方で周りに妊活中の人がいたらどう接するのがいいのでしょうか?

ポ:些細な事で落ち込んだり過剰に反応することが多くなってしまうので、その方が自ら妊活の話題に触れるまではそっと見守ってあげるのがいいのではないでしょうか。

私の場合は、気を遣ってもらっているのが分かると「申し訳ないことをした……」という思いになり、逆に応援やアドバイスをプレッシャーに感じてしまうこともありました。

もし、妊活の話題を相手からされることがあったときには聞いてあげてほしいです。私も、妹に「つらい」とこぼしたとき。「頑張らなくていいんじゃない?」という言葉をもらえて、それは今でも支えになっています。

--最後に、この漫画をどんな人に読んでほしいか教えてください。

ポ:男性側にも読んでいただきたいです。性にたいして受け身になってしまう女性が拒否されるときの気持ちを、少しでも分かってもらえたらうれしいです。最近回数が減りがちな男性に読んでいただき、彼女や奥さんの気持ちを分かってあげてほしいです。

ポレポレ美
漫画やイラストを書いている人。Vコミで『今日も拒まれてます〜セックスレス・ハラスメント嫁日記〜』、ALICEYで『ポレポレ美のアヴァンチュールを求めて』を連載中。