「メッシにも同じことをしたのか?」 カバーニと口論したネイマールにウルグアイ英雄が苦言

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元C大阪のフォルランが、PSG内紛騒動で同胞カバーニ擁護の姿勢示す

 移籍金2億2200万ユーロ(約290億円)でパリ・サンジェルマン(PSG)に加入したブラジル代表FWネイマールは、早速リーグアンの舞台でその実力を誇示しているが、FKやPKキッカーを巡ってウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニと口論になったことが世界中で伝えられた。

 これを受けて、2010年南アフリカ・ワールドカップMVP&得点王で、Jリーグのセレッソ大阪にも所属した経験のある元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランが、ネイマールに対して“お小言”を述べたという。

 フォルランは現在も現役生活を続けているが、ウルグアイ紙「Ovacion」によると地元テレビ局に出演。自らのキャリアや国内サッカー事情について話すと同時に、ネイマールとカバーニの間に起きた騒動について「もし彼らの間の問題だったら、特に普通のことだよ。(ネイマールと親しい)ダニエウ・アウベスが間に入っているのは道理ではないと思うけどね」と、FK時にボールをネイマールに渡したブラジル代表DFダニエウ・アウベスの責任を指摘しつつ、自身のキャリアで起きた出来事をこう話している。

「失敗もするけど、自分自身もPKを蹴るのは好きで蹴ったよ。ただアトレチコ・マドリードでは“クン”(セルヒオ・アグエロ)が蹴りたいという意思を見せて蹴ったんだ。その時は尊敬の念を持って、蹴りたい気持ちを抑えたよ。ネイマールは試合の中でとても重要な選手だけど、カバーニに対して尊敬の念を払わないといけない。メッシに対して、そんなことをしたのかな」

 ネイマールが昨季まで所属したバルセロナで、絶対的なナンバー10として君臨するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシを引き合いに出して、謙虚さを求めた。

「監督は誰がキッカーを務めるか決めるべき」

「彼らは二人のビッグネームだからこそ、監督は誰がキッカーを務めるかを選択する必要がある。カバーニは穏やかな性格で、この状況下でどう振る舞うべきかを知っているはずだ。ピッチ外では全員と友人である必要はないけど、スタジアムではチームでないとね」

 フォルランとしてみれば、カバーニとはウルグアイ代表でFWルイス・スアレスとともに強力3トップを形成したこともあるだけに、ネイマールにもリスペクトの念を持ってもらいたいが故の発言なのだろう。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images