「ドクターX」といえば、米倉涼子さんの押しも押されもせぬ代表作。その大ヒットの裏にある、女優の努力と素顔を探った。



主演女優が実感するドラマのすさまじい反響

今秋のドラマ「ドクターX 〜外科医・大門未知子〜」が、圧倒的な人気を見せつけている。他を引き離す高視聴率はもちろん、米倉涼子さんのこんな体験からも絶好調ぶりが伺える。

「お店に行ったりすると、『見ていますよ』と声をかけてくださるんです。いまは米倉さんじゃなくて?大門先生〞と呼ばれることが多いですね。

病院に行った時も本当のお医者さんに?大門先生だ!〞と言われたり(笑)。女優の仕事は15年以上していますが、ここまでの反響のドラマはそうないので、嬉しいです」

大門未知子はもちろん実在しないのだが、ここまで存在しているかのように世間に認知されているのは凄いことだ。

2012年に第1期が始まり、大ヒット作品となり今回で4期目。2年ぶりの放映とあって、視聴者からの期待も大きい。だが、米倉さんに気負いのようなものは感じられず、むしろ朗らかな雰囲気。そのオーラは神々しくすらある。

「シーズンを重ねてくると視聴者の方も前回以上のものを楽しみにされていたりして、こちらとしても力が入ってしまいます。

でも、以前の放送を見てみんなで話すのは、?もっと患者さんに寄り添った見せ方をしようね〞ということ。キャラクターの濃い出演者がそろいますが、患者さんあってのストーリーを大事にしたいです」

その視点はまさにドクター。実際に手術シーンを見ていても、手さばきは年々リアルになっている。

「速くなっているなとは思いますね(笑)。いつも本当の外科医の先生がサポートしてくれていますし、隣でメスを渡すスタッフも手馴れていて凄く機敏で上手なんですよ。チームワークに感謝しています。

最近は加地医師役の勝村政信さんとのタッグもいい感じで、手術の撮影が上手くいった後はハイタッチしています」


「術後にガムシロを一気飲み」、あの名シーンが生まれたのは米倉さんの発案!



大門未知子を演じるにつれ、医療用語や病気への知識も自然と増えていった。イメージを膨らますため、医療映像にも目を通していると話す。

そしておなじみの手術後に未知子がガムシロップを飲むシーンについては、なんと実際にそうしている医師がいると知り、米倉さん自身が脚本に入れたらどうかと打診したそう。

「長いオペの後に脳を休ませるために飲んでいるそうなんです。私も初めに試してみたんですが、さすがに甘すぎて飲み込めなかった(笑)」

また、視聴者が大門未知子に惹かれる理由のひとつが、「私、失敗しないので」という決め台詞がハマる一匹狼の天才医師でありながら、ふと少女のようなチャーミングさも見せること。

「未知子は晶(岸部一徳)の前ではかわいくなります。岸部さんは私の亡くなった父と同じ歳で、だからドラマをやりながらお父さんに甘えているみたいなところはあるかもしれませんね。

それに未知子のようにいつも自分に厳しい人が、楽な自分になれる場所を持つのは大事だと思います。私もプライベートではそういうのが好きなので、スタイルは似ているかな」

トップ女優でいて、実は人への接し方がとても丁寧で気さくな米倉さん。そんな米倉さんの根の優しさが、未知子のチャーミングな一面に関連していると感じてしまう。

米倉さんあっての大門未知子であり、そして大門未知子は米倉さんのキャリアにとって大きな意味をもつ役柄となった。

「必要とされているなら、私はキャラクターとして大門未知子でいようと思います。役名を覚えてもらえているって、本当にありがたいですから」



「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」の魅力は、時代劇に通ずる痛快さ

特定の病院に属さないフリーランスの外科医・大門未知子の活躍を描く医療ドラマ。さまざまなトラブルのなか難手術を成功させていく様は痛快!(テレビ朝日系・毎週木曜21:00〜21:54)


■プロフィール
よねくら・りょうこ 1975年生まれ、神奈川県出身。シリーズ第4弾となる「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」が絶賛放映中


■衣装
コート¥490,000、ドレス¥397,000〈ともにBALMAIN/ブルーベル・ジャパン(ファッション事業本部)03-5413-1050〉、ピアス¥28,400〈Swarovski Jewelry/スワロフスキー・ジャパン(カスタマーサービス)0120-10-8700〉