2万円台からでも十分に楽しめる!ハイレゾ音源が再生可能な小型プレーヤー4選
上を見れば切りがないデジタルオーディオプレーヤー(DAP)。とりあえずハイレゾ音源を楽しみたい。でも予算はなるべく抑えたい。そんな方にとって狙い目となるのが、2万円台で買えるプレーヤー達。価格.comの「デジタルオーディオプレーヤー」カテゴリーのランキングのうち、上位を占めているのもこの価格帯の製品なのだ。今回は、その中でも特に注目したい、コストパフォーマンスにすぐれたハイレゾ対応DAPを4製品ピックアップした。

ソニー製の対応機器との組み合わせでワイヤレスもより高音質に!
ソニー「NW-A25」(16GBモデル)
小型軽量が特徴のハイレゾウォークマンの入門機種となる「NW-A20」シリーズ。そのラインアップの中でも、内蔵メモリーの容量が小さい代わりに、かなりお手ごろなのが「NW-A25」だ。2015年10月に発売された比較的新しい製品だが、価格.comの最安価格は20,800円(2016年6月17日)。そうした手ごろさがウケて、価格.comの「デジタルオーディオプレーヤー」カテゴリーの売れ筋ランキングで現在首位に輝いている。

細長いルックスが特徴的なハイレゾウォークマンの入門機種となる「NW-A20」。「NW-A25」はその中で一番容量の小さい16GBモデルだ
特徴は、44.4(幅)×109.1(高さ)×9.1(奥行)mmというコンパクトな本体サイズ。細長い薄型ボディになっており、胸ポケットに入れてもかさばらない。外装にはスピン仕上げのアルミ素材を使用することで、きれいに仕上げている。操作系は機械式のボタンで、タッチ操作には非対応。バッグやポケットにいれても、誤作動を防ぐホールドボタンも装備している。
音質面では、ハイレゾ音源に最適化したという独自開発のフルデジタルアンプ「S-Master HX」を搭載。ワイドレンジなハイレゾ音源の特に、高音域のノイズ除去性能を上げることで、低音から高音かつ小音量から大音量まで音の精細さを維持している。
また、MP3といった非可逆圧縮(ロッシー)音源に対しても、ハイレゾ相当の高解像度音源にアップスケールする「DSEE HX」を搭載した。圧縮するうえで削られた情報量を、ビット拡張やサンプリング周波数を高めることで、最大192kHz/24bit相当まで引き上げることができる。これにより、楽器や女性ボーカルなどの高い音域の表現力が豊かになるうえ、音の消え際など小さく細かい音もきれいに再現されるという。
そのほか、専用のヘッドホンを併用したときに有効になる「ハイレゾ対応デジタルノイズキャンセリング機能」、Bluetoothイヤホン/ヘッドホンでもハイレゾ相当の高音質で伝送できる「LDAC」をサポートするなど、対応するソニー製のワイヤレスイヤホン/ヘッドホンを利用することでさらに高音質で楽しめる。ちなみに、同製品にノイズキャンセリングイヤホンを同梱した「NW-A25HN」もラインアップされている。
対応する音声フォーマットは、MP3/WMA/ATRAC/ATRAC Advanced Lossless/リニアPCM(WAV)/AAC/HE-AAC/FLAC/ ALAC(Apple Lossless)/AIFF。画面サイズは2.2型(解像度は320×240ドット)。外部メモリーはmicroSDカード(搭載できる最大容量は128GB)。バッテリーは内蔵型リチウムイオン。充電時間は4時間(USB充電時)。
32bit WAVにも対応するタッチディスプレイ採用の小型プレーヤー
COWON「PLENUE D」
COWONが展開している高級ポータブルプレーヤー「PLENUE」(プレニュー)シリーズのエントリーモデル。32bitのWAVファイルも再生できるほか、2万円台で購入できるポータブルプレーヤーの中では、比較的大きめなタッチディスプレイを採用しているのが見どころ。価格.com最安価格は21,107円(2016年6月17日時点)。タッチディスプレイでハイレゾを楽しめるプレーヤーだ。

COWON「PLENUE D」。2.8型の静電式タッチパネル液晶を本体前面に配置している
最大の魅力は、ボタン操作が多いハイレゾ対応DAP入門機の中でも、タッチ操作に対応したこと。本体サイズは53.1(幅)×77.2(高さ)×14.9(奥行)mmで重量94gとコンパクトだが、その本体前面のほぼすべてを画面とする、2.8型の静電式タッチパネル液晶(解像度240×320)搭載し、コンパクトでありながらも操作しやすい。ちなみに、四角くてコロッとしたルックスもどこか親しみやすさを感じる部分だ。
さらに注目なのが連続再生時間の長さ。ハイレゾ対応DAPでありがちなのが、再生中の急激なバッテリーの減りだが、「PLENUE D」(プレニューディー)ではそこをしっかりケアしており、96kHz/24bitのFLACファイルで最大51時間、MP3ファイルなら最大100時間も連続再生できるとうたっている。ハイレゾ音源も好きだけど、MP3ファイルもよく聴く人なら、本機の省電力設計は大きなアドバンテージとなるだろう。
また、本機で忘れてはいけないのが、すぐれたイコライザー機能「JetEffect 5」だ。48個のプリセット(内4つはユーザーカスタム用のプリセット)や5バンドのEQフィルタなどを標準で用意し、それらを使うことで簡単に音色を変えられる。お手ごろなプレーヤーの中にはおまけ的なイコライザーも多いが、本機のイコライザーの効果は抜群だ。
サンプリング周波数とビット深度は最大192kHz/24bit(32bitはWAVのみ)。対応音声フォーマットはFLAC/WAV/AIFF/ALAC/APE/MP3/WMA/OGG。内蔵メモリーは32GBで、外部メモリーはmicroSDカード(搭載できる最大容量は128GB)が利用可能。バッテリーは内蔵リチウムポリマー充電池。充電時間は3.5時間(microUSB 5V/1A入力時)。
内蔵メモリー非搭載だが、最大256GB搭載可能。DSD再生にも対応する
xDuoo「X3 Japanese Edition」
ヘッドホンアンプや各種DAC、音楽プレーヤーなどを主に生産している、中国広東省にある音響機器のOEMメーカー「xDuoo」が手掛けた自社ブランド「xDuoo」。「X3」はそんな同社の最新ポータブルプレーヤーで、低価格プレーヤーではほぼ対応していないDSDが再生できるのが特徴だ。またPCMは192kHz/24bitまで対応しており、価格.com最安価格は22,800円(2016年6月17日時点)と、比較的リーズナブルでありながら実用的な仕様になっている。

xDuoo「X3 Japanese Edition」。カラーはチタンのほか、日本限定のゴールドもラインアップされている
本体サイズは45(幅)×105.5(高さ)×14(奥行)mmで重量は100g。そのフォルムは前出のソニーとほぼ同じ細長いボディ。ボディを比べてみると、奥行はやや深いが、ひと回り小さい。筺体にはCNCのアルミ素材が使われており強度も十分に高い。写真ではシンプル過ぎる見た目からチープな印象も受けるが、きれいに作られている。
オーディオ回路についてもこだわりが感じられる。DACチップにはオーディオ機器での採用実績も多いシーラスロジックの「CS4398」を採用するうえ、左右チャンネルごとに独立したTI社製のオペアンプを搭載するのも見どころ。インピーダンスは16〜150Ω。
いっぽう、操作系についてはかなり割り切った仕様だ。まず、画面に有機ELディスプレイを採用するが、アートワークは表示できない。画面に表示される内容はアイコンとテキストが中心になっている。もちろん日本語表示には対応しているが、スマートフォンに慣れている方は物足りなく感じるレベルだろう。とはいえ、操作するボタンの数は必要最小限にまとめられており、位置も適切で操作しやすい。
注意したいのは、内蔵メモリーがないこと。代わりにmicroSDXCカード対応スロットを2基設け、各スロット最大128GBまで搭載できる。別途、microSDカードを購入する必要はあるが、合計256GBまで拡張できるのも魅力。2万円台のポータブルプレーヤーで、256GBまで搭載できるモデルは希少だ。
DSDの対応フォーマットはDSD 2.8MHzで、DSD 5.6MHz/11.2MHzは非対応。また、ネイティブ再生ではなく、PCMに変換して再生される点は注意したい。そのほかの対応音声フォーマットはAPE/FLAC/ALAC/WAV/AIFF/ACC/MP3/WMA/OGG。連続再生時間は最長8時間。充電時間は2時間(ACアダプタ使用時)。ライン出力端子を装備するので、ヘッドホンアンプへ出力することもできる。
DSD音源をそのまま楽しめる多機能機! ヘッドホンアンプにデジタル出力可能
FiiO「FiiO X3 2nd generation」
今回ピックアップした4製品の中で、唯一、DSD音源のネイティブ再生に対応したモデル。USB DAC機能のほか、ライン出力や同軸デジタル出力も装備。2万円台とは思えない多機能さが魅力だ。価格.com最安価格は22,940円(2016年6月17日時点)。

DSDは5.6MHzに対応(ヘッドホン出力時)。同軸デジタル出力経由でも再生できるが、この場合はPCM変換となり、DSD 2.8MHzは88.2kHz/24bitに変換される(DSD 5.6MHzは出力不可)。PCM系は最大192kHz/24bitをサポートし、APE/WAV/FLAC/ ALAC/WMA/AIFF/MP3/OGGなどの音声ファイルが再生可能。なお、WAVは96kHz/32bit(floating/Integer)まで対応している
オーディオ回路を見ていくと、まずDACチップにシーラスロジックの「CS4398」を、ローパスフィルターとボルテージアンプにTI製のオペアンプ「OPA1642」を採用。これによりノイズと位相の歪みを低減している。また、CD音源(44.1kHz)とハイレゾ音源(48kHz)向けのクリスタルオシレーターを個別に搭載することで、音声転送におけるジッターロスを抑えた。そのほか、アナログ回路には、タンタルコンデンサーを加えることで内部抵抗を最小限に抑え、色付けの少ないサウンドにしているという。
機能面での大きなトピックは、パソコンとつなげることでUSB DACとしても使える点。パソコンに保存された音源も、本機を通じて高音質で楽しむことができる。また、高音質のままヘッドホンアンプへ出力できる同軸デジタル出力があるのもポイントだ。
このように多機能ないっぽうで、今回選んだ製品の中では一番大きい。それでも本体サイズは57.7(幅)×96.7(高さ)×16.1(奥行)mmの手のひらサイズ。比べれば大きいが、ジーパンのポケットにもおさまる。
タッチ操作には非対応で、基本ボタン操作がメインとなる。内蔵メモリーは搭載しておらず、microSDカードスロットを1基装備し、最大128GBまで搭載可能。充電時間は3時間(AC充電)で、約12時間の連続再生が行える。
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