天敵昆虫で環境にやさしい農業で害虫を駆除
2月8日放送、「NHKニュース おはよう日本」(NHK)では、新しい農業の害虫駆除について。高知県の農業の取り組みが話題となっている。害虫を駆除するため、農薬の代わりにその地域に昔から生息する、天敵昆虫と呼ばれる昆虫を使った農業が行われている。これは全国でも先駆けて行われているものだ。
コナジラミ類はナスに被害をもたらすが、タバコカスミカメはコナジラミ類を食べてくれる。こうした害虫を食べる天敵を、天敵昆虫という。植野さんは、30年ナスを育てている。農薬の代わりに、天敵昆虫を使う農業を続け、成果を出している。そもそも天敵昆虫を使えば、農薬を散布する作業の手間が省ける。そして農薬を購入する費用も、削減することができるのだ。ハウスの横に点滴害虫が好きな植物を植え、集めており、手間も費用もかからないという。10年ほど前、害虫の被害を受けずに綺麗なナスを栽培できた農家がいた。それを専門家が調べたところ、このタバコカスミカメが生息していることがわかったのだ。
これまで行われてきた害虫駆除のやり方では、生き残った害虫が抵抗性を持つ。そして新たにますます強力な害虫が生まれるという悪循環だったのだ。農薬を使わないことにしたため、こうした耐性を持った害虫が発生することがなくなり、好循環を生んでいる。今では、安芸市のほとんどが、農家が天敵昆虫を使った低農薬の栽培を行っている。
そして、低農薬などの諸条件をクリアして、生み出された野菜は、「エコシステム栽培」として高知県園芸連が認証し、信頼の置ける野菜であることをお墨付きを持って販売される。この高知県の取り組みに対して、エコ栽培が注目を集め、多くの農業関係者が見学に訪れている。高知県では、ナスだけではない。ピーマンやシシトウでも同じような製法が行われており、消費者に人気だ。ただそれだけではなく、農家にとっても農薬の経費削減ができ、大きな成果を上げている。
エコスシステム栽培は、環境保全型農業とも言われ、農薬の使用等による環境の負荷をできるだけ減らし、未来につなげる栽培方法だ。生産者たちが工夫を凝らし、さまざまな技を使って、できるだけ農薬に頼らない方法で、大事に野菜を育てたものだ。農薬を嫌う消費者は多いが、農薬がなければ手間が掛かり過ぎるという生産者側の事情もある。天敵昆虫はそれらを同時に解決してくれる。
