7季ぶりの降格が決まり肩を落とすフライブルクのシュトライヒ監督(左)と選手たち。勝ち点34での降格は、10-11シーズン17位のフランクフルト以来となるハイレベルな争いだった

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 ヘルタ・ベルリン、フライブルク、ハノーファー、シュツットガルト、ハンブルク、パダーボルンの6チームが降格の可能性を残し、そのうち15位ハノーファーと14位フライブルク、18位パダーボルンと16位シュツットガルトは直接対決で相まみえるという史上稀に見る大混戦で迎えたブンデスリーガ最終節。目まぐるしく順位が入れ替わった90分を経て、2部降格が決定したのはパダーボルンと、前節終了時点では残留圏の14位に位置していたフライブルク。昇降格プレーオフへは、クラブ史上初となる降格へ崖っぷちに追い込まれていたハンブルクが2シーズン続けて滑り込んだ。

 試合開始を告げるホイッスルから間もない現地時間15時33分、さっそく得点の知らせが入ってきた。スコアが動いたのは、ハノーファー対フライブルクの直接対決。清武のダイビングヘッドで、ホームのハノーファーが先手を取る。すると間髪入れず、もう一つの直接対決パダーボルン対シュツットガルトでパダーボルン先制の報。この時点ではパダーボルンが昇降格プレーオフ行きとなる16位へと浮上し、17位シュツットガルト、最下位ハンブルクという並びだった。しかし36分、MFディダビのゴールでシュツットガルトが同点に追いつく。

 この他に、敵地でホッフェンハイムと対戦したヘルタが先制を許していたものの、前半終了時点の下位3チームは16位シュットガルト、17位ハンブルク、18位パダーボルンで試合開始時点と変わらず。すべての命運は残り45分に託されることになった。

■起死回生ハンブルクがプレーオフへ

 シャルケ相手に勝利が絶対のハンブルクは、0-0で終えた前半にFWラソガが負傷交代。暗雲が立ち込めていたが、気迫で相手を上回った。49分にCKを獲得すると、こぼれ球をオリッチが蹴り込み暫定で15位へと順位を上げる。さらに9分後には、再びセットプレーからライコビッチが頭で合わせてシャルケを突き放し、勝利の二文字を大きくたぐり寄せる。

 後半に入りそれまで動きがなかった残る3カードでは、試合時間残り20分を切ったところから一斉に動き出す。まずは同じ72分に2カードで状況が変化。ヘルタが同点に追いつき、シュツットガルトは勝ち越しに成功する。これによりシュツットガルトが残留圏の15位に浮上したのに対し、ハンブルクは16位へ、さらにハノーファーにリードを許しているフライブルクが自動降格圏17位へと転落。その後、再びホッフェンハイムにゴールを浴びたヘルタとシュツットガルトの順位が入れ替わるも、降格圏3チームの並びは変わらず。

 自動降格圏に落ちたフライブルクだが、同点に追いつけば得失点差で残留圏へ浮上できる。必死に同点ゴールを狙いに行くが、84分、オウンゴールでハノーファーに追加点を喫し絶体絶命の状況に。それでも後半ロスタイムに1点を返す粘りを見せたものの、反撃及ばず2-1で敗戦。前節バイエルンを下し、結果的に今節引き分け以上なら残留できていたフライブルクだったが、7年ぶりの2部降格となってしまった。

 もう一つの自動降格チームは、シュツットガルトに1-2で敗れたパダーボルン。開幕前は降格候補筆頭と目されながらも第4節時点ではリーグ首位に立ち、前節までは一度も最下位を経験しなかった戦いぶりは予想をはるかに上回る大健闘だったと言える。MFシュトッペルカンプも「ここで多くの素晴らしい時間を過ごした」とこの1年を振り返った。

 そして、ハンブルクは逆転で昇降格プレーオフへ。クラブの1部在籍期間を示すスタジアムの時計は、少なくとも6月1日までは時を刻み続けることになった。自力残留の芽がない絶望的な状況からの脱出を経て、GKアドラーは「どこと対戦しようが関係ない。俺たちは誰だって倒してみせる」とコメント。2年連続でのプレーオフ突破に自信を見せている。

(文/山口裕平)